ディアドコイ戦争とシリア戦争とは? わかりやすく解説

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ディアドコイ戦争とシリア戦争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 15:52 UTC 版)

コイレ・シリア」の記事における「ディアドコイ戦争とシリア戦争」の解説

この地方かねてから東のメソポタミアペルシア勢力と、南のエジプト勢力の争う地であったアレクサンドロス3世大王)は紀元前333年から332年にかけてアケメネス朝などからシリア奪いエジプト入ったアレクサンドロス大王没後彼の後継者ディアドコイ)の間でディアドコイ戦争起こりマケドニア本国・エジプト・メソポタミアの間にあるこの地は多く戦い舞台となった紀元前320年アレクサンドロス部下エジプト配置されていた将軍プトレマイオスがまず最初にシリア太守ラオメドン下しコイレ・シリアも含むシリア全域占領した紀元前315年ディアドコイ一人隻眼アンティゴノス小アジアから東へ領土拡大し台頭すると、プトレマイオスは反アンティゴノス同盟加わったが、コイレ・シリアからは撤退した紀元前312年エジプト逃れていたディアドコイ一人セレウコスプトレマイオス連合軍シリア侵攻しガザの戦いアンティゴノス息子デメトリオスを破ると、プトレマイオス再度コイレ・シリアを手にした。しかしデメトリオス部下反乱破って態勢立て直し、またデメトリオス敗北受けてアンティゴノスが自らシリアに入ると、プトレマイオスはわずか数ヶ月後でコイレ・シリアから撤退する。しかしこの数カ月の間にセレウコスバビロンに戻ることができ、セレウコスは命をつなぐことができた。 紀元前302年ディアドコイの中で最有力となったアンティゴノス包囲する同盟形成されるプトレマイオス加わりコイレ・シリアに軍を進めたが、アンティゴノス戦闘勝ったという虚報聞いてまた撤退した紀元前301年小アジアフリュギアでのイプソスの戦いセレウコスおよびリュシマコス連合軍アンティゴノス軍を壊滅させアンティゴノス戦死させると、プトレマイオスは再びコイレ・シリア占領したイプソスの戦い勝者の間では、コイレ・シリア勝利貢献しなかったプトレマイオスではなくセレウコス割り当てられることになっていたが、セレウコスコイレ・シリア防衛戦い起こそうとはせずプトレマイオスによる占領黙認したプトレマイオス助力バビロン逃げることができたことを忘れなかったからと推測されている)。 しかしセレウコス後継者であるセレウコス朝の王たちはこのような事情には重き置かず紀元前274年以来紀元前168年まで6次にわたるシリア戦争プトレマイオス朝セレウコス朝の間で行われた第1次シリア戦争紀元前274年 - 紀元前271年第2次シリア戦争紀元前260年 - 紀元前253年第3次シリア戦争紀元前246年 - 紀元前241年第4次シリア戦争紀元前219年 - 紀元前217年) - ラフィアの戦い 第5次シリア戦争紀元前202年 - 紀元前195年第6次シリア戦争紀元前170年 - 紀元前168年ヘレニズム期にはセレウコス朝などによりギリシア式の都市ポリス)がコイレ・シリア多数建設された。その中で有名なものはデカポリス呼ばれるダマスカスからヨルダン川東岸に至る都市群である。こうしたギリシャ都市ではヘレニズム文化栄えてギリシャ語話されたが、この地方住民多数派アラム語などを話すナバテア人アラム人ユダヤ人などセム系諸民族であった

※この「ディアドコイ戦争とシリア戦争」の解説は、「コイレ・シリア」の解説の一部です。
「ディアドコイ戦争とシリア戦争」を含む「コイレ・シリア」の記事については、「コイレ・シリア」の概要を参照ください。

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