テープライターの仕事内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 00:35 UTC 版)
「テープ起こし」の記事における「テープライターの仕事内容」の解説
依頼人から受け取った音声データ・録音物(テープ、MD、ICレコーダーなど)を聞きながら文章に書き起こす。収録の段階から現場に同行する場合もある。作業には再生・巻き戻し・早送りが足踏みスイッチで行える専用の再生機器やパソコンソフトが使用される(筆記やタイピングをしなければならないので手で操作するのは非効率的)。 文体は依頼人によりさまざまだが、漢字にするか仮名で書くかなどの言語運用は依頼人が指定する用字用語集の通りにすることがほとんどである。作業は大きくわけて 素起こし。「あっ」「えー」などの間投詞や「正直言って」「ちょっと」などのくせ言葉といった清書の段階で削るべき言葉も残らず文字にする ケバ取り。1.にある、読む妨げとなるだけの言葉を削る 整文。書き言葉として読みやすくする の3段階である。 かつて内職商法の勧誘職種にされたこともあり「言葉が話せれば誰でもできそうな仕事」と思われがちだが、実際は速記士と同様に相当な国語力を必要とし、安易な職業ではない。 インタビュアーの吉田豪は、テープ起こし業者に頼むと専門用語を知らない上に文章が固くなる、編集部のアルバイトに頼むと日本語としておかしいところがあるという理由で専属の文字起こし担当者を自費で雇っているほどである。 前述のように現代では音声認識に置き換わりつつあり、将来的には無くなる職業とされる。
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