テラーク・インターナショナル・コーポレーションとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 組織・団体 > 企業・法人 > 海外の企業 > アメリカ合衆国の企業 > テラーク・インターナショナル・コーポレーションの意味・解説 

テラーク・インターナショナル・コーポレーション

(テラーク・レーベル から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 04:34 UTC 版)

テラーク・インターナショナル・コーポレーション(Telarc International Corporation)は、サウンド・エンジニアのジャック・レナーと音楽プロデューサーのロバート・ウッズにより、1977年にオハイオ州クリーブランドに創設されたインデペンデントレコード・レーベル。設立当初よりデジタル録音を採用している。


  1. ^ この当時の米のLPのプレスの品質は、高音質のオーディオ・ファイル向けには余り適していなかったと言われている。
  2. ^ 初のデジタル録音は、フレデリック・フェネル指揮のクリーヴランド交響吹奏楽団による、ホルスト作曲「吹奏楽のための第1組曲、第2組曲」ほか(LP番号:5038又はDG-10038、CD番号:CD-80038)で、米サウンドストリーム社製を使った米に於いて16ビット初のデジタル録音だった。同デジタル録音機は、サンプリング周波数:50kHzで、4チャンネルのマルチ録音仕様となっている。尚、米での初のデジタル録音は、当時の日本コロムビア1977年11月に行っており(ビリー・ハーパーのテナー・サックスソロの録音)、又、世界初の16ビットデジタル録音は、1977年に当時のCBSソニーが日本にて行っている(盛田昭夫のピアノ・ロール・コレクションアルバムLP全5枚)。
  3. ^ 販売枚数は、FMfan誌の1983年のある号の記事に掲載されていた。
  4. ^ ただしエンジニアによる改造が施されている。1610の音質に限界を感じたためか80年代後半にはサウンドストリームA/Dが復帰。88年末のdbx/CTI製18ビットA/D(128倍オーバーサンプリング)採用まで主にCD-80170~180番台で「ビッグ・バンド・ヒット・パレード」などサウンドストリーム使用の録音が続く。88年10月から収録の始まったドホナーニ指揮のCD-80187ではベートーヴェンの交響曲2曲~サウンドストリーム使用による交響曲第1番とdbx/CTI使用の第2番がカップリングされた。
  5. ^ 初のCD発売は、米サウンドストリーム社製を使ったデジタル録音ばかりで、サンプリング周波数をその50kHzからCDの44.1kHzに変換する為、スイスのスチューダー社のサンプリング周波数変換機SFC-16が使われた。
  6. ^ 社名にはARCが含まれているのはそのため
  7. ^ http://www.sonydadc.com/opencms/opencms/sites/sony/index.html
  8. ^ これらの会社以外でプレスを許したのは、LPでは1984年頃に、日本フォノグラムの企画「テラーク2000」シリーズでの発売に於いて、日本ビクターでのカッティング&プレスを許した程度で、CDでは、CD発売当初の日本のCBSソニーと松下電器(いずれも1980年代のみ)と、2000年過ぎに日本のユニバーサルミュージック向けのシリーズ企画での生産に於ける日本の一部の会社のみである。
  9. ^ ちなみに、日本の輸入LPでのライナーノーツは、日本フォノグラムの発売になってからで、それも、たすき裏に書かれる程度だけのものだった。但し、日本プレスの「テラーク2000」シリーズは、レコードジャケットは、表はオリジナル・ジャケット・デザインを4分の1サイズで出して、裏はライナーノーツで日本独自のものが書かれていた。
  10. ^ 1978年大砲の実射音を使って話題を呼んだ「1812年序曲」は1958年やはり大砲の実射音入りで「リヴィング・プレゼンス」の大ヒットとなった曲。テラーク・レーベルの創立者ジャック・レナーの下で録音を担当した日本人エンジニアが日本でfineNFレーベルを立ち上げているが、"fine"は「リヴィング・プレゼンス」でステレオ録音の収音法を編み出したファイン夫妻に因んだものである。
  11. ^ 20ビットのA/Dコンバーターには、DCS社製のDCS-900A(20ビット、128倍オーバーサンプリングA/D化)が使われた記録がある。
  12. ^ パッケージには初出時のジャケットデザインを囲う形で"50kHz Master Transfer to DSD"と印刷された。サウンドストリーム録音全てにSACD化の恩恵があり得るが、現実にリイシューされた盤は1980年代前半までのリリース作品10点程度と非常に限られ、『1812年序曲』のようにカップリングが変更された例もある。
  13. ^ Remembering a true pops master, Erich Kunzel by Richard S. Ginell (Los Angeles Times, 2009-09-08)
  14. ^ http://blog.cleveland.com/business/2009/02/telarc_international_will_cut.html


「テラーク・インターナショナル・コーポレーション」の続きの解説一覧




固有名詞の分類

アメリカ合衆国の企業 Town and Country Trus  ジェンザイム  テラーク・インターナショナル・コーポレーション  アメリカン・ヘルスウェイズ  Genaissance Pharm. Inc.
アメリカ合衆国のレコード・レーベル キャッシュ・マネー・レコード  プレスティッジ・レコード  テラーク・インターナショナル・コーポレーション  デューク・レコード  CBSレコード
ジャズ・レーベル パシフィック・ジャズ・レコード  プレスティッジ・レコード  テラーク・インターナショナル・コーポレーション  JSPレコード  エマーシー・レコード
ブルース・レーベル ラウンダー・レコード  ヴィージェイ・レコード  テラーク・インターナショナル・コーポレーション  JSPレコード  デューク・レコード
オハイオ州の企業 オーウェンス・コーニング  スタンダード・オイル  テラーク・インターナショナル・コーポレーション  ロウズ・シネプレックス・エンターテインメント  プロクター・アンド・ギャンブル
クラシック音楽のレコード・レーベル デッカ・レコード  Avex-CLASSICS  テラーク・インターナショナル・コーポレーション  オーガーオーグレス・プロダクション  ヴァンガード・レコード

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「テラーク・インターナショナル・コーポレーション」の関連用語

テラーク・インターナショナル・コーポレーションのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



テラーク・インターナショナル・コーポレーションのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのテラーク・インターナショナル・コーポレーション (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS