テキルダーのいま
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 08:34 UTC 版)
4車線のハイウェイでイスタンブールから2時間しかかからないため、休日用の別荘が多い。郊外のシャルキョイ、ミュレフテ、クンバーの各村も国内のツーリストに人気である。無秩序に建てられ続けた休暇施設は、海岸のほとんどどこからでも見える。きれいとは言えないマルマラ海だが、テキルダー郊外には多くの公共海水浴場が存在する。 トルコの商業の中心地で、市内の農産物輸出港はトラキアの主要貨物鉄道線に対応するため拡張された。アンカラのボタシュ石油パイプライン(株)もテキルダー港を拠点港湾としている。 オスマン帝国期の木造建築物は近代的なコンクリート造りの高層住宅に取って代わられたが、伝統様式を活かして観光資源の役割を果たしている。16世紀に建築家のミマール・スィナンが建てたリュステム・パシャ・カミーやオスマン時代を彷彿とさせる狭い路地を除けば、街並みは伝統的な趣を失いつつある。焼き網で焼いたスパイシーな肉団子、キョフテ目当てに訪れる観光客もいる。 内陸部は肥よくな穀倉地帯で、ソバ、ヒマワリ、桜桃、ワイン用のブドウが栽培される。当地で醸造される高品質のラクは特筆に価する。醸造所は1990年代まで国営であったが現在は民営化され、産業の革新が進んでいる。 古代ローマのエナティア街道にルーツがある東西のハイウェイ、北のムラトルやリュレブルガズ方面に至るハイウェイとも4車線である。 東の街外れに2006年創立の3学部を有するナムク・ケマル大学がある。
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