ツメダニとは? わかりやすく解説

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ツメダニ

ツメダニ類 Cheyletidae

ツメダニ

この害虫属する群
ダニ(3) 室内塵性ダニとツメダニ
主な種類
ミナミツメダニ Chelacaropsis moorei BAKER
クワガタツメダニ Cheyletus malaccensis OUDEMANS
ホソツメダニ Cheyletus eruditus (SCHRANK)
形態
 ツメダニ類は、非常に大きな触肢持ち、その末端大きな爪を有し狭角小さく針状。ミナミツメダニは体長0.3~0.5mm淡黄橙色桃色で、ほっそりしており、背板ウロコ状の模様見られる
 クワガタツメダニは体長0.3~0.8mm、淡黄色。ホソツメダニは体長 0.7~ 0.8mm内外で、背面には四角形背板2枚ある。
分布
 ミナミツメダニの分布台湾日本国内各地見られるが、畳またはその原料ととも海外から移入されたものと考えられている。クワガタツメダニ、ホソツメダニは日本を含む世界中分布する
被害
 ミナミツメダニの場合被害首筋腹部、足などに集中して起こる。 小さな赤い腫れ発赤丘疹)を生じ、それが多数になってジンマシンのように見える。 シラミダニ症状に似る。
クワガタツメダニは畳以外に食品からも見られ、それらを扱う際にも刺される皮疹1箇所直径はミナミツメダニでは3~5mmであるが、クワガタツメダニでは5~10mmに広がるという(吉川1995)。
生態
 ミナミツメダニは稲ワラ作られ比較新し畳床発生する事例多く裏面ビニール張りやスタイロ畳で被害多発する傾向がある。一戸建て住宅よりもマンション等の集合住宅での被害例が多い。1979年以来多発している原因不明咬症のほとんどは、これによるもの考えられている。
 卵から成虫までの成育日数2575%の飼育下で、雌が約27日、雄が約22日で、未受精卵から発育した成虫全て雄となる(幸形ら,1990)。他のツメダニ類より小型であるが増えやすく、被害生じ頻度大きい。家屋内に生息するヒョウヒダニササラダニ好んで捕食し、それらの生息数との間に、正の相関知られている。
 ホソツメダニは温度27湿度75%で、卵から成虫になるまで約20日間かかる(吉川1995)。




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