タンパク質DAMPとは? わかりやすく解説

タンパク質DAMP

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 10:11 UTC 版)

ダメージ関連分子パターン」の記事における「タンパク質DAMP」の解説

(1) HMGB1HMGB1High-mobility group box 1)は、HMGタンパク質ファミリー属すタンパク質で、リソソームを介して造血細胞から分泌されるクロマチン関連LSP(リーダーレス分泌タンパク質)の原型である。HMGB1エンドトキシンショック主要なメディエーターであり、特定の免疫細胞によってDAMPとして認識され炎症反応誘発するHMGB1は、TLRTLR4TLR9RAGE終末糖化産物受容体)に結合してNF-kB経路活性化し炎症誘発することが知られている。また、HMGB1は、CD80、CD83、CD86、CD11cのアップレギュレーションを介して樹状細胞成熟誘発したり、骨髄系細胞における他の炎症性サイトカインIL-1TNF-aIL-6IL-8)の産生誘発したり、内皮細胞における細胞接着分子ICAM-1VCAM-1)の発現増加誘発させる。 (2) DNARNAミトコンドリア以外の場所にDNA存在するDAMPとして認識され細胞活性化免疫反応促進するTLR9DAI介した応答誘発される。腸などの一部組織は、免疫応答においてDNAによって阻害される(これは参考文献が必要であり、腸の働き誤って解釈している可能性がある)。同様に紫外線B(UVB)に暴露されケラチノサイトから放出され損傷RNAは、無傷ケラチノサイト上のTLR3活性化するTLR3活性化TNF-αIL-6産生刺激し日焼けに伴う皮膚炎症を引き起こす(3) S100タンパク質S100は、細胞内および細胞外の調節活動関与するカルシウム調節タンパク質多遺伝子ファミリーであり、がんや組織、特に神経細胞損傷関連している。その主な機能は、カルシウム貯蔵とシャッフリングの管理である。それらは細胞増殖分化遊走エネルギー代謝などさまざまな機能を持つが、食細胞から放出された後、受容体(TLR2、TLR4RAGE)と相互作用することでDAMPとしても作用する(4) 単糖類多糖類ヒアルロン酸断片認識する免疫系能力は、DAMP糖類から作る方法一例である。

※この「タンパク質DAMP」の解説は、「ダメージ関連分子パターン」の解説の一部です。
「タンパク質DAMP」を含む「ダメージ関連分子パターン」の記事については、「ダメージ関連分子パターン」の概要を参照ください。

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