タルボットとダゲールの特許に対する違いとは? わかりやすく解説

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タルボットとダゲールの特許に対する違い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 04:14 UTC 版)

ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット」の記事における「タルボットとダゲールの特許に対する違い」の解説

タルボットカロタイプ特許取った理由一つは、ライバルダゲール写真技術開発し続けていることを意識していたため、多額研究費を必要としていたからである。タルボット当初数年間にわたり数千ポンド資金投じてお写真技術の詳細得られず、少なくない資産失ったことも特許料徴収背景にある。 彼は「自然の鉛筆」と呼んだ自身写真術実現するにあたり当初直接印画紙用い光源印画紙の間に物体を置くことで印画紙物体黒白反転陰画を残すことに成功したカロタイプはこれを洗練させた技法で、像(ネガ陰画)を直接写した陰画紙の下に、印画紙敷いて像(ポジ陽画)を焼き付ける方式だった。ハーシェル示唆で、チオ硫酸ナトリウム張った中に印画紙を浸すことで感光止めて像を定着する方法確立された。ネガポジ式の利点は、写真は何でも必要なだけプリントすることが出来る点にあったダゲレオタイプは銀板に直接像を残すもので、後のポラロイド同様一点のみで複製不可であった一方でカロタイプは、像を鮮明にするために陰画紙に油を塗るなどの工夫をしていたが、繊維出来た紙の粗さでは、金属板を使ったダゲレオタイプの像のシャープさにはかなわなかった。 両者欠点解決したのが、ダゲール死んだ1851年完成した湿式コロジオン法で、ネガ部分に、紙を使うカロタイプ代わりにガラス用いることで、複製製造でき、しかも鮮明な像を得ることができた。 一方ダゲールタルボットカロタイプ技術発表した後、研究前進させていることを意識していた。彼は特許政府買い取ってもらい、研究フランス政府支援し自身年金をもらうようにした。共同研究者ニセフォール・ニエプスはすでに亡く年金受け取れなかったが、彼の息子共同研究引き継いだイジドール・ニエプスが年金を手にした。ダゲール必要な研究費生涯受け取年金から払うかわりにダゲレオタイプ全世界的に特許なしで公開し普及させることに成功した。この無料使用イギリスにおいてのみ適用されなかったが、その措置ダゲール死にダゲレオタイプ衰え1861年ごろまで続いた

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