タッチタイピングへの適合性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 16:26 UTC 版)
「親指シフト」の記事における「タッチタイピングへの適合性」の解説
キーを見ないで入力する「タッチタイピング」の習得には、一般的に以下の要件を必要とする。 正しい指使いを守る 練習段階から、キートップのNICOLA規格刻印を一切アテにしない(別途用意したキー配列表を見るか、もしくは専用の練習コンテンツを利用する) 親指シフト規格では、以下のようになるため、タッチタイピング習得のための原則を自然と守る結果になる。 親指シフトキーの上に親指を構えると、教科書などで覚えなくとも正しいホームポジションが自然ととれる。 左手側で打つキーと右手側で打つキーとでは、シフト側文字と濁音の入力に使用する親指シフトキーが逆になるため、左右の手の分担を間違えるとすぐに間違いに気づく。 親指シフトキーを頻繁に打つためキーの刻印を盗み見るために手をどけるのが面倒であり、そのような悪癖がつきにくい。NICOLA規格の刻印がない「JISキーボード」を用いて練習すれば、盗み見をしても意味がないため、タッチタイピングをより確実に習得できる可能性が高くなる。 親指と人差し指にだけで打とうとすると、手首を大きく捻らねばならぬ場面があり、苦痛である。 そのため、親指シフト規格ではタッチタイピングを自然に覚えられる、あるいはタッチタイピングを強制的に覚えさせられるという側面がある。 これらの操作ルールは、裏を返せばいわゆる「一本指打法」がしにくいということでもある。手指に障害をもつ場合に限らず、一時的でも両手でキーボードを扱えない場合、指を負傷した場合ですら、親指シフト規格は他の入力法以上に扱いにくいと考えられるが、一方でNICOLA 配列規格書では「一本指打法」に対応する必要性について言及し、実際に「一本指打法」を可能とする親指シフトエミュレータも、まだ少数ではあるが既に存在している。
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