タッチスタイルギターのウィークポイントの解消
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 07:38 UTC 版)
「コヤブボード」の記事における「タッチスタイルギターのウィークポイントの解消」の解説
「チャップマンスティック」の場合、演奏する際にはボディ裏に取り付けられたフックをベルトに掛け、さらに特殊なショルダーストラップを使って立奏する形になる。しかしこの場合は必ず着衣のベルトが必要になることからスカート等では楽器を保持できない、また座奏が難しいという難点がある。チャップマンスティックの発展形とも言える「ウォー・ギター」の場合は通常のギター用ストラップで保持できる他、通常のエレクトリックギターと似た形状のボディが設けられたことから座奏が可能となっているが、それでも両者には通常のギターやベースの弦を転用することができず、それぞれ専用の弦を用意しなくてはならないという様々な難点があった。 コヤブボードでは通常のストラップが使える他、角度や高さを無段階に調整できる専用スタンドが用意されているため、椅子に座った状態でもチェロを構えるような形で演奏が可能になっているほか、ストラップを使わずに演奏することが可能となっている。スタンド使用の場合、これによってネックを手で支える必要がなくなり、両手が完全にフリーになることで、親指までを使った10フィンガータッピングによって幅広い音域の演奏が可能となっている。 ネックのスケールもチャップマンスティックやウォー・ギターよりも短いため、通常のギターの弦が使用することが可能となっている。アンクロスチューニングをスタンダードチューニングとして採用した以外にも、こういった工夫によって従来のタッチスタイルギターのウィークポイントを克服することに成功している。
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