タイヤサプライヤーのトレーラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/22 05:02 UTC 版)
「トランスポーター (モータースポーツ)」の記事における「タイヤサプライヤーのトレーラ」の解説
F1におけるレーシングトレーラはチームだけが保有しているわけではなく、タイヤサプライヤーもトレーラを保有している。2008年以降(実質は2007年以降)F1で使用されるタイヤは1社によるワンメイク供給となっているが、過去においては各タイヤサプライヤー側があらゆる天候下を想定してレースで使用される多くの種類のタイヤを持ち込む必要があった。また、タイヤに対するレギュレーション整備がなされていなかったため、各ドライバーが好みやコース特性、戦略などで自由にタイヤ選択ができた、ほかに予選用の短寿命高グリップ(Qタイヤ)も各チームが使用していたなどの理由から、当然ながらそれだけの容量を搭載するには多くのトレーラが必要となり、タイヤサプライヤー側には莫大な負担を強いられていた。現在ではタイヤに対してのルールが定められており、レースウィーク中の各ドライバーはドライタイヤを13セット(※事前にタイヤサプライヤーに申告しておく。ウェットタイヤは別)までの使用が認められており、これを超過して使用することはレギュレーション違反となる。また、競技前にレースコンディションやデータからタイヤサプライヤー側が指定したタイヤを持ち込むようにしたため、ソフト側、ハード側のタイヤは1種類ずつの持ち込みでレースが可能となり、これらの他にレインタイヤが2種の計4種類のタイヤをそろえるだけとなったため、過去に比べるとタイヤサプライヤー側の輸送コストや労力も大幅に軽減した。 現在ではこれらのタイヤトレーラ以外にタイヤサプライヤーもモーターホームを構える。これは、チームがメディアやゲスト向けのもてなしをするのと同様に、レースでのタイヤ磨耗状況や予想されるピットストップなどをメディアに公開するなどの意味合いもあり、あるいは天候や路面温度から適切なデータを算出するための莫大なデータベースをレーシングトレーラに持っていることから、チーム側が持つレーシングトレーラと同等の機能を持っている。
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