ソーラ・レイ照射
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 01:54 UTC 版)
地球連邦軍は、ソロモンを占領し「コンペイトウ」と改名、続く星一号作戦に備える。 そして再編成が完了した地球連邦軍は、星一号作戦に参加するレビル将軍率いる主力艦隊をコンペイトウより第一大隊から出撃させた。その後、第二大隊、第三大隊も順次出撃している。この時ジオン軍は連邦艦隊に対して強行偵察を実施、熾烈な対空砲火を受けながらザク2機が艦隊の進路を偵察し「敵艦隊の進路はア・バオア・クーにあり、グラナダに非ず」と報告、これを受けて連邦軍の次の目標がア・バオア・クーであると断定した。 一方、ジオン公国のギレンは、ソロモン陥落頃からサイド3のコロニーの1つ「マハル」の住民を強制疎開させ、コロニーレーザー(直径6kmのコロニーそのものを転用した超巨大レーザー砲)「ソーラ・レイ」に改造し、ソロモン陥落直後の12月25日、公王のデギン・ソド・ザビから、その使用に関する裁可を得た。 ギレンに必ずしも賛成でなかったソーラ・レイ計画に関する書類への裁可の署名を押し切られ、無力な傀儡と化したことを悟ったデギンはギレンの独走を懸念し、和平のため地球連邦軍の遠征部隊の最高指揮官であるレビル将軍と接触を図ろうと独自の動きをする。しかし、このデギンの動きはすでにギレンに筒抜けであった。ギレンは自分の意のままにならず、勝手に和平交渉を進める父を連邦艦隊の主力共々抹殺することを決意した。 12月30日21時5分、レビル将軍直属の艦隊とデギンの乗艦「グレート・デギン」が接触したとき、ジオン軍のソーラ・レイがギレンの命令によりレビル将軍の第一大隊に(というよりグレート・デギンに)向けて発射され、レビル将軍とともにデギン公王も死亡した。ギレンにとって、自身の傀儡であることを良しとしない父デギンはもはや有害無益な存在だったのである。しかし、この行動が後にギレンにとって自分の身を滅ぼす原因にもなった。 これによりレビル将軍とデギン公王は死亡、地球連邦軍は戦わずして全艦隊の約30%を総司令官と共に失い、また要塞攻略の切り札であるソーラ・システムを搭載していた輸送艦も同時に消滅してしまう。
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