セントリーテック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 12:14 UTC 版)
2007年、イスラエル軍は、数百メートル間隔でトーチカが配置されているガザ地区の国境フェンス沿いにセントリーテックシステム「Roeh-Yoreh」(イスラエル軍による呼称)を配備した。400万米ドルの同システムは、2008年春の終わりに完成した。この兵器システムは、不透明な保護シールドで覆われた各トーチカに、12.7x99mm弾を使用する自動ブローニングM2機関銃とスパイク誘導ミサイルを搭載している。Roeh-Yorehは1人の兵士によって操作され、カメラ、長距離電子光学センサー、地上センサー、有人航空機、頭上のドローン、およびレーダーから情報が提供される。光ファイバーを介してリモートオペレーターステーションとコマンド&コントロールセンターに接続された機関銃搭載の各ステーションは、一種のロボット狙撃兵として機能し、奥行き約1500メートルの立ち入り禁止区域を敷くことを可能としている。この兵器はサムソンRCWSをベースとしており、Roeh-Yorehはターゲットを捕捉し、独立して発砲ソリューションを維持することが可能なものの、兵器を発砲するには人間の入力を必要とする。 何十人もの人々がセントリーテックシステムで撃たれた。最初に報告された個人の殺害は、2008年12月のキャスト・リード作戦中に起こったとみられる。イスラエルの情報筋によると、殺害を承認するプロセスは「複雑」であるが、それでも2分以内に実行できるという。同情報筋によると、保護ドームを開くだけでも、多くの場合で潜在的な敵を脅かして退却させるには十分であるため、発砲する場合でも主に「警告射撃」に使用されているという。
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