セネガンビアの環状列石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/01 05:14 UTC 版)
セネガンビアの環状列石(セネガンビアのかんじょうれっせき)は、セネガル、ガンビア両国に跨るセネガンビア地域で見られる環状列石群である。39,000km2に分布しており、遺跡の総数は、1,965箇所で、16,790基の石碑及び石柱が発見されている。また、1,045箇所の環状列石、3,448箇所の石をめぐらせた墓と石を使わない墓があり、9,093個の石が、石を使用した墓や環状列石を伴う墓に用いられている。また単独の石碑ないし石柱は、3,204箇所確認されている。そのうち一部がユネスコの世界遺産に登録されている。登録対象地域は、ガンビアのガンビア川中流地方のKerbatch(登録ID1226-01)と Wassu (ID1226-002)、セネガルのカオラック州のSine Ngayène (ID1226-003)、Warnar (ID1226-004) の4箇所である。
- ^ 造墓活動(ぞうぼかつどう)とは、古墳群やさまざまなカテゴリーの集合的な埋葬やお墓一般を造っていく人々の行為や活動の総体をさす考古学上の用語で、例えば次のようにつかわれる。妙見山古墳群の造墓活動
- ^ フランス語文献ではFosse Principaleとある(Gallay,Alain 2006,p.212,Tebleau 2.)。
- ^ 原文Fosse secondaire1(Gallay,A.,loc.cit)
- ^ 原文Fosse secondaire2(Gallay,A.,loc.cit.)
- ^ 上体を立てた座った形の屈葬をいう。
- ^ フランス語文献では、(la) pierre frontale若しくはmonolith(es) frontale(s)と呼んで、直接環状列石を形成しないが、環状列石があることを示しているような、少なくとも環状列石本体と関係の深い石柱のことを指している。直訳すると「正面の石」とか「正面の石柱」ということになるが、意味をなさないので「墓標」という訳を充ててみた。
- ^ 25号と同じ表に「Dépôt céramiques」とあり(Gallay,A.,loc.cit.)、実際にはどの場所に埋めたのか図がないので推測である。
- ^ 小見出しとそれ以下の本文の冒頭にmonument 27とある(Holl,Augustin F.C.&Hamedy Bacoum 2006,p.227,ll.38-9)。しかし、指している遺構そのものは環状列石である。
- ^ 原文six unité(ibid.,p.227,l.46.)
- ^ 原文les francs nord(北側の側面)(ibid.,p.227,l.47.)
- ^ この呼称は、日本で発掘調査を行った場合を想定した記述である。原文は、trois sondages(三ヶ所の調査[区])(ibid.,p.227,l.46.)である。
- ^ 原文sud des frontales(正面の南側)(ibid.,p.227,l.47.)
- ^ une fouille centrale(中心部分の発掘調査)(ibid.,p.228,l.1.)。サブトレンチに対して重要な部分の調査であることを想定した記述にしている。ちなみに、英語圏では、発掘調査の掘削箇所について、しばしば統一的にoperation(s)という表現が用いられ、日本のように主要なトレンチとか副次的なトレンチのような言い方はしない。
- ^ trios modes(三つの様相)(ibid.,p.228,l.3)。英訳すればthree phase(三相にわたる時期)とほぼ同意と考えてよい。
- ^ 原文cuivreux(ibid.,p.228,l.11)。
- ^ 原文Les deux pierres frontales délimitent un corridor ouvrant sur l’est.(ibid.,p.228,l.27.)
- ^ あおむけの伸展葬のこと。
- ^ 直訳は「円錐台を底面で向かい合わせた」
- 1 セネガンビアの環状列石とは
- 2 セネガンビアの環状列石の概要
- 3 参考文献
固有名詞の分類
セネガルの世界遺産 | ゴレ島 ニョコロ=コバ国立公園 ジュッジ鳥類国立公園 セネガンビアの環状列石 |
ガンビアの世界遺産 | セネガンビアの環状列石 ジェームズ島と関連遺跡群 |
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