セコチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/26 03:01 UTC 版)
SECCOTINE (英語版)(英語の発音:[ˈsɛkəʊtiːn]、「セコチン」:11、「セコチーン」) はイギリスの液状膠商品。メーカーはイギリス(北アイルランド)の会社McCaw, Stevenson and Orr, Ltd.。チューブ入りのliquid fish glue(液状の魚膠)。 大元はアイルランド人John Stevensonがドイツで19世紀後半に取得した特許らしい。この技術を使ってイギリスの北アイルランドの企業(元は印刷業)であるMcCaw, Stevenson and Orr, Ltd.が1886年から:15製造販売、1894年にイギリスで"Seccotine"を商標登録、フランスではフランスの企業が販売、と複雑である。 1903年にSeccotineの販売元McCaw, Stevenson and Orr, Ltd.は、イギリスで"Securine"という商品名の接着剤の販売元を商標侵害で訴えて勝訴している。 McCaw, Stevenson and Orr, Ltd.は1968年にイギリスRoyal Sovereign Pencil Co.(ロイヤルソブリン)に買収され、1990年に三菱鉛筆がRoyal Sovereign Pencil Co.を買収したことからイギリスの"SECCOTINE"の商標は一時期三菱鉛筆が保有していたが他社へ譲渡され、直後の2001年に登録失効。 "Seccotine"という語は辞書に掲載されるほど著名な商標で、一般名としてアガサ・クリスティの小説『茶色の服の男』などにも登場する。 イギリスでのSECCOTINEの広告では"FOR STICKING EVERYTHING", "WHICH MENDS EVERYTHING"など複数のキャッチコピーを使っていた。そのひとつ"WHICH MENDS EVERYTHING"は、19世紀中旬(つまりSECCOTINEより数十年前)のアメリカのユーモア作家・コメディアン Artemus Ward (Charles Farrar Browne (英語版)のペンネーム)の風刺エッセイに書かれていた文言。他に、高名な物理学者ケルヴィン卿(アイルランド出身)まで引き合いに出して『ケルヴィン卿も重用』と強調した広告も打った。
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