セコイア亜科 Subfamily Sequoioideae
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 05:12 UTC 版)
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以下の3属から成る。 セコイア属(学名:Sequoia) 現生種はアメリカ西海岸に分布するセコイア(Sequoia sempervirens)だけから成る単型の属である。現生種のS. sempervirens英名をred wood(赤い木)と呼ばれ、その名の通り樹皮は赤みの強い色をしている。次のセコイアデンドロンに比べて、海に近い地域に分布することから英名はcoastal red wood(海沿いの赤い木)と呼ばれる。樹高は最大110m、胸高直径は9m余りのものが記録されている巨大種。アメリカ西海岸からロッキー山脈に至る周辺は針葉樹の楽園で各種の固有種のほか、巨大になる種が多くマツ科マツ属(Pinus)やカラマツ属(Larix)の最大種もこの地域が原産である。晩生球果の性質を持ち、火災時に種を散らす。 セコイア属の樹皮 セコイア属の種子 霧が頻繁に発生するような環境で生育する。 セコイア属の実生 セコイア属の雄花 赤みの強いセコイアの木材 セコイアデンドロン属(Sequoiadendron) 現生種はアメリカ西部に分布するセコイアデンドロン(Sequoiadendron giganteum)一種だけから成る単型の属である。セコイアが西海岸に近いところに分布するのに対し、本種はロッキー山脈に近いシエラネバダ山脈周辺でのやや内陸である。セコイアと比較してさらに大きくなることから、現地ではgiant sequoia(大きなセコイア)と呼ばれている。晩生球果の性質を持ち火災時に種を散らす。 セコイアデンドロン属の樹形 60年生程度の比較的若いセコイアデンドロン属の樹形 メタセコイア属(Metasequoia) 現生種はメタセコイア(Metasequoia glyptostroboides)のみが知られる単型の属である。化石種を含めればあと数種いたことがわかっている。冬には落葉する。 メタセコイア属の樹形 メタセコイア属の葉 メタセコイア属の発芽
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