ストライク・ランク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/08 07:23 UTC 版)
「ルーンクエスト」の記事における「ストライク・ランク」の解説
『ルーンクエスト』の戦闘システムのもう一つの特徴がストライクランク(SR)である。 『ルーンクエスト』ではキャラクターの一挙一投足にストライクランクモディファイア(SRM)という時間コストが存在している。武器を準備するのは3SRMがかかる、移動は3mにつき1SRMが必要、などといったようにである。そして、1ラウンドは10SR(第四版では12SR)で構成され、キャラクターは自身のSRMの合計によって得られたSRで最終的に行動を処理する。このSRMとして表現される行動コストは、固定値のものもあればキャラクターの能力値から変化するものもあり、呪文を除き1複数のラウンドにまたがって行動を持ち越すことはできない。 ほかの一般的なTRPGと異なり、ルーンクエストはダイスによるイニシアティブ決定を用いない。SRMの合計によって算出されたSRの値そのものがイニシアティブを決定し、武器と防具を構えて対峙した戦士同士が単純に攻撃を繰り出しあうだけならば常に同じ順序で行動が解決される。また、自身が受けや回避などの防御行動を取れるようになる前に攻撃が命中した場合、それらに対する防御や回避をすることはできない。これらの条件を緩和するために、プレイヤーは自らの置かれた状況に応じて最善の戦術を選択する必要がある。たとえば敵の攻撃が早すぎて防御できない場合、そのアドバンテージが武器の間合いによって得られているのなら、「敵の懐に飛び込んで武器のリーチを無効にする」ことで、決定したSRMの合計に関わらず、敵よりも早く行動ができるようになる、という具合である。 『ルーンクエスト』のゲームでは1ラウンドに行う行動は、毎ラウンドの開始前に事前に宣言しておく必要がある。もしも行動をラウンド進行中に変更したいならば、そのたびにストライクランクを何点か追加する必要がある。このルールと上記のような戦術オプションの組み合わせにより、互いの戦術を先読みすることが必須になり、高度な対人戦闘を実現している。
※この「ストライク・ランク」の解説は、「ルーンクエスト」の解説の一部です。
「ストライク・ランク」を含む「ルーンクエスト」の記事については、「ルーンクエスト」の概要を参照ください。
- ストライク・ランクのページへのリンク