スカイマークとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 00:45 UTC 版)
同じ1998年に運航を開始した同業のスカイマーク(SKY、2006年9月までの社名は「スカイマークエアラインズ」)は大手よりも弾力性のある競合優位の運賃設定と、設立母体(H.I.S.)側の営業ノウハウや澤田秀雄ら経営陣のアイデアを採り入れ、比較的堅調にローコスト経営を続け、就航5周年を前に破綻に至ったADOとは対照的であった。創業時点でH.I.S.代表の澤田秀雄側との接触があったほか(前述)、民事再生中にその傘下であるSKYから経営統合の提案もあった。しかし、あくまで「北海道の翼」を目指すADOと、徹底した低価格路線を突き進むSKYの経営理念とが大きく異なることからこれを拒否した。その結果、SKYは2006年4月に単独で新千歳 - 羽田線に参入する方策を選び、真っ向から対立することになった。日本で初めて新規航空会社同士が同一路線で競合することから、JAL、ANAを含む4社による価格競争の激化が注目された。 SKY就航当初は道内での認知度に大きく差があった上に、SKYに運航トラブルや機体整備不良等の不祥事が発覚したため、SKYの搭乗率は伸び悩んだ反面、ADOの搭乗率は従前とほぼ同水準を保っていたが、SKYの知名度が徐々に高まったこと、トラブルの影響が少なくなったこと、欠航時の対応を改善したことなどにより、2007年3月分の新千歳 - 羽田線の搭乗率では首位をSKYに奪われた。以後、SKYとは激しい搭乗率競争が繰り広げられている。 (参考)2009年度の新千歳 - 羽田線の各社搭乗者数、搭乗率ADO 搭乗者数991,196人、搭乗率76.3% SKY 搭乗者数828,824人、搭乗率80.3% ANA 搭乗者数4,048,897人、搭乗率67.5% JAL 搭乗者数3,795,808人、搭乗率67.7% さらに、SKYは2008年4月に旭川 - 羽田線にも就航(ANAからの移籍便、2011年10月30日から成田国際空港発着に変更)しており、ADOにとって最大のライバルという見方が多い。
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