ジャワ島高速鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 08:46 UTC 版)
「インドネシアの鉄道」の記事における「ジャワ島高速鉄道」の解説
2015年8月末、ジャカルタ - スラバヤ間に計画された高速鉄道の第1次建設区間ジャカルタ - バンドン間の120 km建設に対して日本と中国が支援をパッケージングして売り込みを競ったが、予算が膨大になることなどからインドネシア政府は高速鉄道の建設計画をいったん白紙に戻した。 同年9月末、インドネシア政府は急遽方針を転換、中国案を採用することが決まり、日本側が目指していた「新幹線方式」は失注する結果となった。中国側からインドネシア政府の財政負担や債務保証を伴わずに事業を実施できるとの異例の提案があったという。菅官房長官は「まったく理解できない。極めて遺憾」と強い不快感をあらわにした。 中国の高速鉄道案については「融資の金利が高く設定されているとみられ、いったん計画にトラブルが生じると資金繰りが急速に悪化する危険性がある形だけ着工にはこぎ着けても、資金不足で完成のめどが立たない可能性がある」という観測も存在する。 2016年1月に着工するも、1年たった2017年1月末現在、土地価格の高騰や民間工業団地の移転補償問題、不法占拠に対する立ち退き交渉の難航などで土地収用は85%にとどまり、中国側の融資の条件である高速鉄道用地の全区間確保が出来ていないため本格着工が行われず、地元業者による自己資金による整地工事のみが行われている状態とされる。2018年6月末から7月3日までに、複数の中国メディアが「中国のインドネシア高速鉄道本格的に全面工事スタート」と報じているが、疑問視する声もある。
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