コロナ禍とオートミール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 02:40 UTC 版)
「オートミール」の記事における「コロナ禍とオートミール」の解説
2020年のコロナウイルスの流行に伴う緊急事態宣言が発令された際、SNS上でオートミールが品切れになるという報告が相次いだ。宣言解除後もAmazon.comの「シリアル売れ筋ランキング」の上位にはオートミールに関連した商品がランクインしていた。インターネット上では、パンケーキなどの洋食から雑炊などの和食に至るまで、様々な調理方法が編み出されており、ついにはレシピ投稿サイト「クックパッド」の「食トレンド大賞2020」の一つに選ばれた。また、メーカー側がレシピを公開することもあった。フォーブス・ジャパンの大竹初奈と石塚有紗は、巣ごもり生活の長期化によって健康意識が高まり、インフルエンサーが健康を保つためにオートミールを食事に取り入れていたことが人気の理由だと考えている。また2人は、自粛期間中にお菓子作りが流行したことによって小麦粉などが売り切れたことも、オートミールの人気につながったと考えている。朝日新聞の藤波優も、日本食品製造の担当者の話として、新型コロナウイルスの流行で健康に対する意識が高まったことやアレンジのしやすさが人気につながったとしている。フードコンサルタントの小倉明子は仙台放送の取材の中で、様々なレシピにアレンジできる汎用性だけでなく、保存が効くこともオートミールの人気につながったと推測している。一方、金融ジャーナリストの伊藤歩は、NHK『あさイチ』などのテレビ番組で取り上げられたことが原因でオートミールの売れ行きが伸びたと分析している。調査会社のインテージホールディングスがスーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストアなど全国6000店舗の2021年1月~10月の販売データを集計し、前年からの販売金額の伸び率を基に公表された2021年の「売れたものランキング」では首位となり、伸び率は前年度に比べ2.9倍であった。
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