コマツヨイグサとは? わかりやすく解説

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小待宵草

読み方:コマツヨイグサ(komatsuyoigusa)

アカバナ科二年草

学名 Oenothera laciniata


コマツヨイグサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/05 14:38 UTC 版)

コマツヨイグサ
Oenothera laciniata
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : 真正バラ類II eurosids II
: フトモモ目 Myrtales
: アカバナ科 Onagraceae
亜科 : Onagroideae
: Onagreae
: マツヨイグサ属 Oenothera
: コマツヨイグサ O. laciniata
学名
Oenothera laciniata Hill (1767)[1][2]
シノニム
和名
コマツヨイグサ
英名
cutleaf eveningprimrose[2]
Evening Primrose (属の総称)[3]
変種品種
  • O. l. var. grandiflora オオバナコマツヨイグサ
  • O. l. f. integrifolia マルバコマツヨイグサ

コマツヨイグサ(小待宵草、学名: Oenothera laciniata)は、アカバナ科マツヨイグサ属越年草または多年草。北米原産で、日本では帰化植物の一つ。

名称

和名は、マツヨイグサ属の中では花が小さいことに由来する。日本では、『博物標本目録』(1914年)や『日本植物総覧』(1925年)に Oenothera sinuata L. 、久内清孝『帰化植物』(1950年)に Oenothera laciniata として記載され、渡来時期は明治末期から大正初期みられるが、はっきりとしない[3]。日本で急に増えたのは昭和期に入ってからで、淺井康宏は特に花が大きい型(変種)である ver. grandiflora にオオバナコマツヨイグサと命名している[3]

中国名は、裂葉月見草[1]

分布

北アメリカ原産[4]

アジアアフリカ帰化植物として移入分布する[4]日本では本州(関東以西)[5]四国九州に広く定着しているほか[4]北海道でも稀に確認される[5]

空き地や道端など、様々な場所に生育する[6]

特徴

二年草[3]。草丈は20 - 60センチメートル (cm) [3]。茎はよく枝が分かれ、斜めに立ち上がって、立った毛が多い[3]匍匐性(茎や枝が地面をはうように伸びる性質)がある[6]

花期は初夏[3]。花は径2 - 3 cm、子房下位[3]花弁は4個で、横径は1 cm前後、色は淡黄色で萎れると赤く変化する[6][3]の下部は長さ2 cmの筒形になり、淡緑色で、萼片が4個ある[3]子房は円柱形で、果時においては長さ1.8 - 2.5 cmになる[3]果実は先の方が太く、浅い4本の溝があり、斜めに立つ毛が多い[3]種子は長さ1.2ミリメートル (mm) ほどで、滑らかで角張らない[3]

外来種問題

日本では1910年代に初めて確認された[4]

鳥取砂丘を緑化し、また在来種と競合し、在来種の数を大きく減らし、生態系を崩すことから外来生物法により要注意外来生物に指定されている。現在、各地で駆除が実施されていて、効率的な駆除方法が検討されている。[要出典]

脚注

  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Oenothera laciniata Hill コマツヨイグサ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年9月1日閲覧。
  2. ^ a b ITISOenothera laciniataのページ
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 長田武正 1976, p. 177.
  4. ^ a b c d コマツヨイグサ 国立環境研究所 侵入生物DB
  5. ^ a b コマツヨイグサ 北海道 ブルーリスト
  6. ^ a b c 亀田龍吉『ポケット図鑑 身近な草花300 郊外』文一総合出版、2019年、99頁。 

参考文献

関連項目

外部リンク



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