コスモタイガーIII
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「コスモタイガーII」の記事における「コスモタイガーIII」の解説
小説『宇宙戦艦ヤマト 黎明篇 アクエリアス・アルゴリズム』に登場する。デザイン担当は西川伸司。 西暦2209年に正式採用されたコスモタイガーIIの直系の後継機。『黎明篇』制作スタッフの一人である岡秀樹によると、制式名称は「9式宇宙艦上戦闘攻撃機11型乙」とされる。 コスモタイガーIIの胴体を横倒しにして左右に配置したような恰好となっており、先代機よりも出力アップが図られている。武装は機首にパルスレーザー機関砲、主翼に実体弾機関砲、主翼下にハードポイントという構成(コスモタイガーIIと同じ)。胴体下面は左右に増槽を懸架しているほか、中央に大型兵装を搭載可能なハードポイントがあり、劇中ではドリルミサイルを搭載している。また、機体上面中央部には銃座などの追加装備が可能なスペースがある。 使いこなせさえすれば強力な機体ではあるが、明確な運用イメージを持たないまま開発を進めたため、速力と搭載能力の向上と引き換えに操縦性や航続距離が低下というトータルバランスを欠いた性能となり、ベテランパイロットからしか好評を得られない機体となった。さらにサイズは艦載機の規格にギリギリ収まる程度まで大型化してしまったため、艦載数も圧迫。これらの要因から広く支持を受けることはできず、後発のコスモパルサーに主力機の座を奪われることとなる。 劇中では坂本茂が最高責任者を務めるアステロイドベルトの基地「ステーション・シラサギ」に3機配備されており、地球圏へと突撃してくる都市衛星ウルクの残骸の迎撃に出撃。胴体下にドリルミサイルを搭載し、これを以てウルクの軌道を逸らそうとしたが、ディンギル側の妨害により発射できたのは3発中1発のみで、しかも狙いからずれた位置への命中になり、修正可能な程度にしか軌道を逸らせなかった。しかし、この軌道修正がわずかながら時間稼ぎとなり、その後の迎撃作戦が間に合うこととなった。
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