グローバル 5000
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「ボンバルディア グローバル・エクスプレス」の記事における「グローバル 5000」の解説
グローバル 5000は、チャレンジャー604とグローバル・エクスプレスの間を埋める商品として企画され、ガルフストリーム IV-SPやファルコン 900EXと競うことを狙っていた。発表時の機体価格は3,295万ドルだった。 開発計画は2年に及ぶ市場調査の後、2002年2月に公式に開始された。優れた稼働率と信頼性を保証するため、他のどのビジネスジェットよりもシステムに冗長性を持たせた。キャビンは、長さ12.95m、幅2.48m、高さ1.91mあり、特に幅は同クラスのビジネスジェットで最大である。試験機は2機作られ、その1機目が2003年3月7日に初飛行をおこなった。 グローバル・エクスプレスとの主な違いには、機体が81.3cm(32インチ)短いことや、航続距離が2,222km(1,200海里)短いこと、乗員用の休息スペースが除かれたことなどがある。機内は最大で乗客19人の座席構成にできるが、典型的な構成は、ベッドにできる座席や後部ラウンジ(または寝室)を含んで18人仕様である。 グローバル 5000は2003年6月11日に、ニューヨークのウェストチェスター・カウンティ空港でマスコミと見込み客に披露された後、同14日からパリ航空ショーで一般向けにお披露目された。 型式証明は2004年3月にカナダ、同7月にヨーロッパで取得した。初号機は2005年4月に中東の顧客に引き渡された。 その後、2008年2月に改良が行われた。最大離陸重量を92,500 lb(41,957 kg)に増やすことで燃料タンクを増量し、飛行距離を741km(400海里)延ばした。 これにより、マッハ0.85なら9,630km (5,200海里)の飛行が可能となった。また、コックピットにはGlobal Vision flight deckが導入され、パイロットの状況認識や快適性が向上した。 2011年3月に100機目のグローバル 5000が納品され、10周年となる2015年4月時点で180機を超えるグローバル 5000が就役していた。 グローバル 5000の価格は、5,040万ドル(2018年6月時点)。
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