グリズとは? わかりやすく解説

グリーズ

(グリズ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/05/03 13:04 UTC 版)

グリーズ[1]グリズグリス[2]グリッド[3]とも。古ノルド語: Gríðr。綴りは他にGridr、Gridとも)は、北欧神話に登場する女巨人である[4]

グリーズは、ハーコン・シグルザルソンに仕えていた詩人エイリーヴ・グズルーナルソン(Eilífr Goðrúnarson)によるスカルド詩の『トール讃歌』、そして、『スノッリのエッダ』第二部『詩語法』で言及される。

『詩語法』では次のようなエピソードが語られる[4]ゲイルロズに脅迫されたロキが、トールミョルニルメギンギョルズヤールングレイプルを持たずにゲイルロズの所へ行くように仕向けた。トールとロキは途中でグリーズの家に泊まった。グリーズは、ミョルニルも何も持っていなかったトールに、自分の所有する不思議な道具を貸した。それはグリダヴォルGrídarvöl)という杖、一対の鉄の手袋(ヤールングレイプル[5])、力帯(メギンギョルズ[5])であった。これらによってトールはゲイルロズと一族を倒した[6]

グリーズはまた、オーディンとの間にヴィーザルをもうけた。出典のはっきりしないエピソードによると、ある日、オーディンが洞窟の中に美しいグリーズを見つけた。彼はグリーズを口説き、そしてヴィーザルが生まれた。ラグナロクが到来したときに息子ヴィーザルがフェンリルと戦って父の仇を討つと知ったグリーズは、息子に鉄製の靴と脛当てを与え、その運命を告げたという[7]

脚注

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  1. ^ 『「詩語法」訳注』などにみられる表記。
  2. ^ 『北欧神話』(H.R.エリス・デイヴィッドソン著、米原まり子、一井知子訳、青土社、1992年、ISBN 978-4-7917-5191-4)などにみられる表記。
  3. ^ 『北欧神話と伝説』などにみられる表記。
  4. ^ a b 『「詩語法」訳注』28頁。
  5. ^ a b こちらはそれぞれ「鉄の手袋」「力帯」を意味する普通名詞
  6. ^ 『北欧神話と伝説』61頁。
  7. ^ 『北欧の神話伝説(II)』41-46頁。

関連項目

参考文献


グリズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 21:43 UTC 版)

怪盗スライ・クーパー」の記事における「グリズ」の解説

ウォールアートで一時期名を上げるも、チンピラ逆戻りしたクマ先史時代プテロダクティルスの卵を使って偽の壁画描き21世紀自分発掘して大儲けようとしていた。アイススケートダブルアクセル出来レベル

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