ク3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 07:07 UTC 版)
「かつをどり (航空機)」の記事における「ク3」の解説
HK-3には陸軍の試作名称「ク3」が与えられた。設計は1939年夏から大日本飛行協会の鷲見譲次技師ら4名が木村技師の指導の元に行い、実機の製造は蒲田に所在していた日本小型飛行機が行った。完成は1941年2月11日。パイロットはこちらも島飛行士が務めた。 機体は複座の無尾翼滑空機で、主翼は直線翼である内翼および外翼と、後退角を持つ中央翼から構成される。垂直安定板は持たず、主翼のエルロンを独立駆動させて方向制御に用いることが計画されていた。島は機体性能を「縦安定性は良好だが、舵による操縦の難易度が高い」と評している。曳航はウィンチによってのみ行われていた。操縦席には密閉式の風防を有し、着陸にはスキッドを使用する。 完成当日に初飛行を行った後に、羽田飛行場および柏飛行場で飛行試験を行っていたが、1941年3月27日に行われた67回目の飛行の際に、修正不能のダッチロールに陥り墜落。機体は大破し、操縦していた島は右足首を骨折した。 この事故とク2の事故によって、陸軍航空技術研究所は萱場製作所による無尾翼機の開発計画を打ち切った。萱場にはHK-1からク3までの買い上げ費用として総額17,000円が支払われた。 諸元(ク3) 全長:6.00 m 全幅:16.00 m 滑空速度:80 km/h 乗員:2名
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