クローキング
【英】cloaking, stealth, phantom
クローキングとは、SEOの手法の一種で、あるURLに検索エンジンのロボット(クローラー)が巡回してきた際、人間の閲覧者がアクセスした場合とは異なるWebページに切り替える技法のことである。
検索エンジンは、Webサイトを評価するアルゴリズムとして独特の評価基準をもっている。Googleをはじめとする主要な検索エンジンは、例えばテキスト中心でキーワードの比率が高いページや、HTMLの構造がシンプルなWebページを評価し、逆にフレームセットの使用やFlashを多用したWebページなどを好まないことが知られている。そのため、人間がアクセスしてきた際にはFlashなどを多用した見栄えのするWebページとして見せる一方で、検索エンジンがアクセスしてきた際にはSEOを重視したシンプルなページを読ませるように切り替えるクローキングの手法がSEO手法として登場した。
検索エンジンからのアクセスは、WebページのUserAgentを解析することによって特定可能である。ただ、Googleなどの検索エンジンはクローキング行為を検索エンジンスパムとみなすことが知られており、発覚した場合にインデックスがらの削除などのペナルティを受ける可能性がある。そのためSEO手法として実施されるケースは少ない。
参照リンク
Google ウェブマスター向けヘルプ センター
クローキング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:54 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動クローキング(Cloaking)とは、検索エンジンのクローラに対して通常とは別のページを出力すること。
概要
ウェブブラウザがウェブサーバにアクセスする場合、最初にヘッダ情報としてユーザーエージェント情報を送信するが、その情報から検索エンジンのクローラかどうか判定し、クローラであれば特別に用意されたページを出力する。それ以外の一般のユーザによるアクセスでは通常のページを出力する。クローラ向けの特別に用意したページにおいて、検索エンジン最適化を行うことによって、通常のページには手を加えることなく、検索エンジンでの上位表示が行えることになる。
一般にクローキングはスパム行為とされる。しかし、携帯電話端末やスマートフォンからのアクセスに対して別ページを表示することも広義のクローキングとも言え、厳密な分類は難しい。
関連項目
クローキング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 00:27 UTC 版)
「サイバーセキュリティ」の記事における「クローキング」の解説
悪性サイトにアクセスしてきたクライアントに応じて応答するウェブコンテンツを変化させる手法の事。例えば検索エンジンのクローラーがアクセスしてきたときは無害なコンテンツを表示し、標的ユーザがアクセスしてきたときのみ攻撃用のコンテンツを表示する。これにより攻撃用コンテンツをクローラーに発見される事なく、クローラー向けコンテンツに検索エンジン最適化を施す事で検索順位を上げる、といった事が可能になる。クローキングで表示するコンテンツを変えるための指標として、IPアドレス、ユーザエージェント、リファラの情報が利用される。
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