ギリシャ人の勤労意欲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/11 08:47 UTC 版)
「ギリシャのユーロ圏離脱」の記事における「ギリシャ人の勤労意欲」の解説
ギリシャがIMFや欧州連合などに経済支援を要請するようになったのはギリシャ人が勤労を拒否したからだとする論調がある。これは事実と反する。2008年度におけるギリシャの労働者一人あたりの平均労働時間は一週間あたり40.1時間であり、これは米国の39.4時間を凌ぐ。イタリアの34.6時間や、ニュージーランドの33.9時間よりもはるかに長い。 また、2012年における労働者一人当たりの年間労働時間をみれば、OECD参加国ではメキシコがトップで2226時間、第2位が韓国の2163時間。ギリシャはOECD加盟国の中では第3位の労働時間数2029時間をほこり、これはOECDの平均値1769時間よりはるかに長い。日本はOECD平均より若干下の1745時間、ドイツの年間労働時間は1393時間となっている。しかしギリシャには多くの雇用と利潤をもたらす大企業が少なく、工業、科学、金融業といった産業も発達しているとは言えないため(ギリシャのおもな産業は農業、水運、観光業)一人当たりGDPはドイツの半分ほどと労働効率は悪い。 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 メキシコ 韓国 ギリシャ チリ 米国 OECD 平均 イタリア 日本 カナダ アイスランド オーストラリア フィンランド スペイン イギリス フランス ノルウェー ドイツ 労働者一人当たり年間労働時間(2012年) 労働者一人当たり年間労働時間、ギリシャ(2012年)
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