ギリシャ債務危機に関する見解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 14:34 UTC 版)
「マルクス・ゼーダー」の記事における「ギリシャ債務危機に関する見解」の解説
2015年1月のギリシャ総選挙において、急進左派連合が勝利しアレクシス・ツィプラスが率いる新政府が誕生した。ギリシャ債務危機に関するインタビューを受けて、ゼーダーはアレクシス・ツィプラス首相を安易に容認すべきではないと警告した。ギリシャは存続している諸協定を守り、債務返済義務を履行すべきであり、債務カットは無益な行為であると述べた。債務に関する基本合意を順守し、ドイツに関しても追加負担を背負う必要がないことを主張した。欧州連合からのギリシャ脱退という提案に関して、ゼーダーはグレグジットを疑問視しなかった。2015年2月、ギリシャ以外の欧州国民において、グレグジットの結果を乗り越えることができるはずとゼーダーは語った。ギリシャがユーロ圏を離脱した場合、予想される経済的損失を考えると、ギリシャ自体はドラマチックな状況を迎えるとゼーダーは予想した。ギリシャ政府に対して強硬な姿勢を取ることをゼーダーはあくまで求めた。2015年7月5日におこなわれた2015年ギリシャ国民投票において、歳出削減策を伴う金融支援案の受け入れが拒否された結果、ギリシャ財務相ヤニス・バルファキスが辞任した。この結果を受けて、ギリシャのユーロ圏離脱をフェアで公正な方策であるとゼーダーは述べた。金融支援に関するギリシャに対する譲歩は、ドイツにとってリスクそのものであり、それはドイツ以外の欧州諸国でも同様であるとした。ギリシャのヤニス・バルファキス財務相辞任を、ギリシャ悲劇に新たな演目が加わったとゼーダーは見なした。
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