ギブソン・ファイヤーバードとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 機器 > 音響機器 > ギターの機種 > ギブソン・ファイヤーバードの意味・解説 

ギブソン・ファイヤーバード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/07 03:57 UTC 版)

ギブソン・ファイヤーバード
Gibson Firebird
メーカー/ブランド ギブソン
製造時期 1963年-
構造
ボディタイプ ソリッド
スケール長 628mm
フレット 22
ネックジョイント スルーネック(リバースタイプ)、セットネック(ノンリバースタイプ)
材質
ボディ マホガニー
ネック マホガニー
フィンガーボード ローズウッド
ナット 牛骨
ハードウェア
ペグ ミニ・グローバー(リバースタイプ)、6連クルーソン(ノンリバースタイプ)
電気系統
ピックアップ ミニ・ハムバッカー、P-90
コントロール 2ボリューム、2トーン、3WAYトグルピックアップセレクタースイッチまたはスライド式ピックアップセレクタースイッチ
テンプレート | カテゴリ

ギブソン・ファイヤーバード (Gibson Firebird) は、1963年に発表されたギブソン社のエレクトリックギターエレクトリックベース版モデルとしてはサンダーバードがある。カーデザイナーであるレイ・ディートリッヒがデザインを担当した。

歴史

発売当初の仕様はリバース・ボディ(正面から見て右側のボディが左側のボディよりも上に突き出ている)にスルーネック、ミニ・ハムバッカー・ピックアップ搭載であった[1]

1966年に大幅なモデルチェンジが行われ、リバース・ボディからノン・リバース・ボディ(リバース・ボディを左右反転させたような形状)に全面的に切り替えられた。ネックの接合方法もスルーネックからセットネックに変更されたほか、ピックガードが大型化されて、各モデル共通のボディ(リバースモデルでは、ピックアップのレイアウトによってボディ加工を変えている)となった。

1969年に製造中止。しかしその後、何度か再製造され、現在でもギブソンおよびエピフォンが販売している。

年譜

  • 1963年 最初のファイヤーバードがスペック違いのI、III、V、VIIの4タイプ発表。
  • 1966年 モデルチェンジされ(ノンリバースモデル)1963年同様にI、III、V、VIIの4タイプ発表される。
  • 1969年 生産中止。
  • 1972年 リバースモデルのファイヤーバードVが限定再生産される。ボディ左上部にメダルが打たれていた事から通称メダリオンを呼ばれる。
  • 1976年 リバースモデルのボディデザインを僅かに変更しハードウェアは全てゴールドの通称建国記念モデルは限定生産される。
  • 1982年 RD ARTISTの回路を使用したファイヤーバードIIがわずかに生産される。また建国記念モデルをベースにヘッドを一回り小さくした通称ファイヤーバード82も極わずかに生産される。
  • 1990年 リバースモデルのファイヤーバードVをベースにトレモロをストップテイルピースへ変更したファイヤーバードVが20年ぶりにレギュラーラインナップで生産される。
  • 2004年 ネックをセットネック、ペグがシャーラータイプ、ピックアップがハムバッカーに変更されたFireBird Studioが発表される。
  • 2010年 1990年型のファイヤーバードVがペグをスタインバーガー社製のギヤレスチューナーに変更される。通称2010V。
  • 2011年 40年ぶりのノンリバースモデル、Firebird Studio Non-Reverseを発表。
  • 2012年 新設計のミニハムバッカーを搭載したFireBird Studioの新バージョン、FireBird Studio '70s Tributeが発表。
  • 2013年 ファイヤーバード発売50周年記念モデルを販売。
  • 2014年 ジャックをボディサイドに移す等の大幅な改良を加えられたファイヤーバード 2014が発売される。
  • 2015年 0フレット等の仕様変更が行われたファイヤーバード 2015が発売される。

特徴

  • リバースモデルは、ギブソン社としては初のスルーネックを採用したソリッドボディエレキギターで、ボディはセンターピースが一段厚くなっている独特の造形となっている。ネックはマホガニーとウォルナットの9ピース構造になっている。
  • トレモロユニット使用時のチューニングの狂いを極力減らすため、同社の他モデルよりヘッド角度が浅く、フェンダー社製のギターのヘッドに見られるような、「ストレート・プル・デザイン」を採用している。
  • リバースモデルにおけるファイヤーバードIのピックアップはリア側にひとつミニ・ハムバッカーを搭載、ファイヤーバードIII、Vはフロント、リア共にミニ・ハムバッカーを搭載、VIIに至っては3つのミニ・ハムバッカーが搭載されている。これは他のギブソン製に多く用いられるハムバッカーよりもシャープな音質を持っている。
  • ノンリバースモデルにおけるファイヤーバードI、IIIはギブソン社の代表的なピックアップP-90が採用され高音域が特徴的なリバースモデルの音とは異なり低音も効いた太い音が特徴となっている。ノンリバースモデルのファイヤーバードV、VIIはノンリバースモデルを同じミニ・ハムバッカーが搭載されている。ノンリバースモデルのファイヤーバードIはP-90をふたつ、IIIは3つ搭載、Vはミニ・ハムバッカーをふたつ、VIIは3つ搭載されている。
  • ピックアップが2つ以上装備されたモデルでは、コントロールはレスポールなどと同じ2ボリューム、2トーン、ピックアップセレクタースイッチとなっている。

主な使用者

出典

  1. ^ http://www.gibson.com/jp-jp/divisions/gibson%20custom/designer%20_%20sg/1964%20firebird%20iii/
  2. ^ Oasis - Cigarettes & Alcohol (Official Video)

関連項目

外部リンク


ギブソン・ファイヤーバード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 13:55 UTC 版)

ブライアン・ジョーンズ」の記事における「ギブソン・ファイヤーバード」の解説

上記マークVI代わり1965年ごろからメイン使用された。リバースボディ、ノンリバースボディ両方所有していた。

※この「ギブソン・ファイヤーバード」の解説は、「ブライアン・ジョーンズ」の解説の一部です。
「ギブソン・ファイヤーバード」を含む「ブライアン・ジョーンズ」の記事については、「ブライアン・ジョーンズ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ギブソン・ファイヤーバード」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「ギブソン ファイヤーバード」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ギブソン・ファイヤーバード」の関連用語

ギブソン・ファイヤーバードのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ギブソン・ファイヤーバードのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのギブソン・ファイヤーバード (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのブライアン・ジョーンズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS