キリスト教聖書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 09:23 UTC 版)
詳細は「en:Cathedra」を参照 新約聖書のルカ福音書の 1:32-33において、天使ガブリエルがこの玉座について以下のように述べている 彼は偉大で、最も崇高なる者の息子と呼ばれるであろう。 主なる 神 は彼に父なるダビデの玉座をお与えになるであろう。そして、彼はヤコブの所有地を永遠に治め、彼の王国は永遠に滅びることはなかろう。 イエス・キリストは自身の 十二使徒に、 イスラエルの12の部族 を治めさせるために、12の玉座に座ることになるであろうと話した(Matthew 19:28)。 ヨハネの 黙示録では、「そして私は大きな白い玉座を見た。彼はそこに座り、その顔から地と天が流れ出た。」という記述がある(Revelation 20:11). 使徒パウロはコロサイの信徒への手紙(Colossians 1:16)で"Thrones"という言葉を用いている。偽ディオニシウス・アレオパギタにおいてen:De Coelesti Hierarchia (VI.7)という言葉は天使の階級の一つである座天使 (ヘブライ語で言うオファニム およびアレリムに該当する). トマス・アクィナスの『神学大全』 (I.108)では神が正規の裁きを下せるようにみこしを担ぐのが座天使の仕事であると記されており、この書物によってこの考えが広まった。 中世において、ソロモンの玉座は聖母マリアと結びつけられた。マリアはイエス・キリストを膝の上に載せており、玉座の役割を果たしていた。聖書におけるソロモンの玉座において、象牙は純潔の象徴として、黄金は神格の象徴として、そして玉座に取り付けられた6つの階段は、6つの徳の象徴として描かれた。また、ソロモンの玉座は聖母マリアと同一視されており、詩篇全体が王座の間として描かれている Psalm 45:9。
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