キャンプ用テントの分類

ウィキペディア小見出し辞書

キャンプ用テントの分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/04/03 07:15 UTC 版)

「テント」の記事における「キャンプ用テントの分類」の解説

近年のテントは、形状・構造で分類すると、寝室のみのドーム型、リビングと寝室からなるツールーム型、家のような形状のロッジ型、円錐形のティピー型などがある。 用途による分類では、登山用と低地用に大分類しておいて、さらに次のように分けることができる。 登山用テント（一般に、ドーム型で、軽量で、風雨にも強く、しばしば雪の中でも使える設計になっている。テントの中では一番性能が高い。登山用品の一流メーカーのものは実際に山で使用テストなども行っていて性能を信用できる。ポールはジェラルミンなど超軽量でありながら丈夫な素材。合成繊維で2重構造のものが基本だが、ゴアテックス製で1枚構造のものもある。登山用テントの値段は比較的高価。） 低地用テント（平地のキャンプ場など標高の低い場所、比較的温暖な場所で使うテント。高山のような風・雨・雪が激しい場所では使えない。）自転車ツーリング用テント（通常はドーム型。登山用ほどではないが、コンパクトで軽量。雨風をしのぐ性能は登山用よりはやや劣る傾向があるが、低地では十分に使える。） バイクツーリング用テント（通常はドーム型。商品表示で「バイクツーリング用」と謳っているものは、自転車ツーリング用に比べるとやや重くてかさばる傾向があり、特にポールの素材がジェラルミンではなく、安くて重い素材になっていることが多いが、オートバイなら大丈夫な重さ・サイズ。価格は安価な傾向） オートキャンプ用テント（オートキャンプで使う大型で重いテント） 低地のキャンプ場用のテント 多種多様なものが販売されている。ドーム型、ティピー型、ポールを2本立てるタイプ以外にも、さまざまな斬新なデザインのものが近年登場している。内部にストーブを設置するために煙突穴があいているものも登場している。想定人数も1名用、2名用、3名用、4名用、6名用、8名用など多様。素材も低地のキャンプ場用は合成繊維製だけでなく木綿製（火に強い、そのかわり重い）などもある。2010年代後半あたりからキャンプブームに応えて多様化が進み、この節では説明しきれないほど多様になっている。 有名で評判の高いメーカーのものは品質がしっかりしていることが多く、縫い目の防水もしっかりしている傾向がある。一方、中国の無名のメーカーの安物でネットで怪しい販売者が販売しているようなものは、縫い目の防水が不完全で雨がテント内に侵入してしまうものや数回使用するだけで壊れてしまうものもある。中国製の極端な安物でかつ1枚構造のもの（フライシートが無い、数千円程度のもの）は、雨が防げず実際には使いものにならない。