キャスター_(漫画)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > キャスター_(漫画)の意味・解説 

キャスター (漫画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/12 17:58 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

赤塚不二夫のキャスター』は赤塚不二夫フジオ・プロ(シナリオ・喰始)による日本ギャグ漫画[1]

概要

ポップコーン』(光文社)にて創刊号(1980年4月号)から休刊号(1981年2月号)まで連載される。赤塚の最短連載漫画とされる[2]

『キャスターです! ポップコーンの読者の皆さん! キャスターです! キャスターをよろしく』という台詞で始まり、梨元勝をモデルとした「キャスター」と「ディレクター」、女性の「アシスタント」を中心として、感情を交えずに衝撃的な事件を突撃リポートする様子を描いた、ワイドショーカリカチュア的作品である。赤塚は、創刊号において梨元について言及し、『週刊誌のトップ屋の取材現場をそのままブラウン管から伝えてしまう―この手法こそ、テレビがすっかり忘れていた"ナマ"の魅力なのである』と述べている。下記の描写の他に、宗教をおちょくった描写(第4号)などの過激な描写が特徴だった。

創刊第2号(1980年6月号)の『キャスター レポートその2』では過激な人肉食描写[1]が問題視され、雑誌が自主回収された[1]。第3号は、本作を含む新作が掲載されると共に、第2号の本作を除く日本語漫画作品が再録された。

赤塚自身、騒動覚悟の上での発表らしく「オレが全面的に責任を持つから」との申し入れも原稿入稿時にあったという[1][2]。赤塚はインタビューに対して「今や言葉や表現にタブーがあるから漫画がつまらないのだ」という趣旨の発言をしている[1]。結局、『ポップコーン』の休刊と共に全6話で打ち切られ、後続となる『月刊ジャストコミック』には引き継がれなかった。2018年6月現在も、全エピソードが単行本未収録となっている[1]

赤塚にとっては、本作が80年代の始まりとなるはずだったが、本作が打ち切られて以降は酒量が増え(本作連載時点でもウィスキーのグラスを手放さなかった[2])、ほとんど新作を発表することなく2008年に死去した。

脚注

[脚注の使い方]

出典

  1. ^ a b c d e f 赤田祐一ばるぼら『定本 消されたマンガ』彩図社、2016年5月11日、第1刷、115-117頁。ISBN 978-4-8013-0145-0
  2. ^ a b c 『もーれつ日記』その⑧「タブーにチャレンジ!【マンガ・キャスター】回収騒ぎ」、しいやみつのり(赤塚の当時のアシスタントで、本作の劇画調のタッチを担当)

「キャスター (漫画)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「キャスター_(漫画)」の関連用語

キャスター_(漫画)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



キャスター_(漫画)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのキャスター (漫画) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS