ガリオットの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 05:04 UTC 版)
地中海で用いられたガリオットは小型のガレー船で、1本あるいは2本のマストと20本程度の櫂を持ち、帆と櫂の両方を推進力とした。軍艦として運用する場合は一般的に、口径の小さい大砲を2門から10門、兵士を50人から150人程度載せていた。 一方、17世紀以降のネーデルラント連邦共和国で用いられたガリオットは別のタイプで、ケッチのような1本あるいは2本のマストを持ち、フリュートのような丸い船底を持っていた。重量はそれまでの物より50トンから300トンほど重く、横転防止用のスタビライザーを備えていた。それらの多くはドイツとの交易に用いられた。 フランスで用いられたガリオットは、コルベット程度の大きさで2本のマストを持つ臼砲艦のこれまた別タイプであった。 フィリップ・ヘンリー・ゴスの『Age of Piracy』では、1504年にローマ教皇の船を2隻拿捕したオリック・レイス率いる船はガリオットであったとしている。 表 話 編 歴 帆船 帆装カッター キャットボート(英語版) ケッチ シップ ジャッカスバーク スクーナー スノー スループ バーク バーケンティン ブリッグ ブリガンティン ヨール 軍船と商船 古代ウル(英語版) ガレー船五十櫂船(英語版) 二段櫂船(英語版) 三段櫂船 五段櫂船 四十段櫂船(英語版) ゴクスタ ジャンク ダウ ドーニー ボイタ(英語版) ムテペ(英語版) 中世クナール コグ デュロモイ ハルク バルシャ ロングシップ 15世紀キャラック キャラベル トラバコーロ(英語版) ホイ(英語版) 16世紀安宅船 ガリオット ガレアス ガレオン キャラベル・レドンダ 小早 ジーベック 朱印船 関船 鉄甲船 パターチェ(英語版) ピンネース フリュート 弁才船 ロルシャ(英語版) 17世紀コフ(英語版) コルベット 戦列艦 バミューダスループ フリゲート インディアマン ポラッカ 18世紀ビランダー クリッパー(ボルチモアクリッパー) 戦闘用スループ ボムケッチ(臼砲艦) 19世紀ウィンドジャマー ダッチクリッパー ブラックウォール・フリゲート 漁船サバニ フェラッカ フィフィー 打瀬船 帆曳船 スマック その他ピンク ベンタ ヨット レイジー プラウ船(英語版) 関連用語大航海時代 トールシップ バウスプリット 帆船 船 機帆船 帆 舷側砲 マスト 竜骨 関連カテゴリ大航海時代 帆船の構造 帆船の船名 カテゴリ コモンズ 典拠管理 GND: 4244061-0
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