カナメモチ属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/12/21 00:55 UTC 版)
カナメモチ属 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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ニイタカカマツカ
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Photinia Lindl. | ||||||||||||||||||||||||||||||
タイプ種 | ||||||||||||||||||||||||||||||
カナメモチ | ||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||
Stranvaesia Lindl. ? |
カナメモチ属 (カナメモチぞく、Photinia) は、バラ科サクラ亜科ナシ連の1属。
目次
分類
従来、広義の説と狭義の説とがあり、広義のカナメモチ属 (e.g. Robertson et al. 1991) は
- 狭義のカナメモチ属 Photinia sensu stricto
- Stranvaesia
- アロニア属 Aronia
- カマツカ属 Pourthiaea
からなっていた[1]。
Guo et al. (2011)[1]はこれらの系統関係を明らかにし3属に整理した。
- カナメモチ属 Photinia (含 Stranvaesia)
- アロニア属 Aronia
- カマツカ属 Pourthiaea
しかし Li et al. (2012)[2]では、アロニア属とカマツカ属の除外は確認されたが、狭義のカナメモチ属も複数の遠縁な系統からなる可能性がある(Stranvaesia はその1つに近縁である)。
主な種
広義のカナメモチ属は約65種を含んでいた[1]。
- カナメモチ Photinia glabra
- ニイタカカマツカ Photinia davidiana (= Photinia niitakayamensis = Stranvaesia davidiana = Stranvaesia niitakayamensis)
- オオカナメモチ Photinia serratifolia (= Photinia serrulata)
- シマカナメモチ Photinia wrightiana (= Photinia maximowiczii)
分離された主な種
- カマツカ Pourthiaea vilosa (= Photinia vilosa)
- タイワンカナメモチ Pourthiaea lucida (= Photinia lucida)
- シマコバノカマツカ Pourthiaea parvifolia (= Photinia parvifolia)
- セイスイカマツカ Pourthiaea chingshuiensis (= Photinia chingshuiensis)
出典
- ^ a b c Guo, W., Yu, Y., Shen, R.J., Liao, W.B., Chin, S.W., Potter, D., 2011. A phylogeny of Photinia sensu lato (Rosaceae) and related genera based on nrITS and cpDNA analysis. Plant Syst. Evol. 291, 91–102.
- ^ Li, Qing-Yan; Guo, Wei; Liao, Wen-Bo; Macklin, James A.; Li, Jian-Hua (2012), “Generic limits of Pyrinae: Insights from nuclear ribosomal DNA sequences”, Botanical Studies 53: 151-164
カナメモチ属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 14:18 UTC 版)
東アジア暖帯・亜熱帯を中心に60種ほどある。 オオカナメモチ Photinia serratifolia (Desf.) Kalkman中国本土・台湾から東南アジアにかけて分布する。日本では岡山県・愛媛県・南西諸島にかけて、点在的に分布記録があるが、このうち本土の記録は栽培個体の逸出だと思われ、南西諸島では自生が確認されているのは徳之島のみで、他の記録ははっきりしないとされる。中国では墓樹に利用されるなど栽培もされる。葉は長さ10 - 20 cmの長楕円形でカナメモチよりも大きく、古い葉は紅葉して落葉する。花に強い芳香がある。 シマカナメモチ Photinia wrightiana Maxim.小笠原諸島・琉球列島に分布する。小笠原諸島では比較的よくみられるが、琉球列島では数が少ない。 ベニカナメモチ(紅要黐)学名:Photinia glabra f. benikaname別名ベニカナメともよばれるカナメモチの変種。新芽や若葉は赤く、セイヨウカナメモチ(レッドロビン)によく似ている。東北南部から沖縄にかけて、生け垣や園芸樹に利用される。葉は黄緑色で光沢のある皮質、若葉は紅色となり若葉以外の葉も赤味を残す。葉身は長さ6 - 12 cmの長楕円形で互生する。葉身は先端が尖り、基部は楔形、葉縁に細かい鋸歯がある。カナメモチより枝の伸びは弱く葉も小型。花期は5月で、枝先の散房状花序に白い小花を多数つける。 セイヨウカナメモチ(西洋要黐、英名:レッドロビン)学名:Photinia × fraseri Dress(Photinia × fraseri ‘Red Robin’)ベニカナメモチとオオカナメモチとの交雑の園芸種。萌芽力が強く、若葉は鮮やかな濃い紅色で、生け垣によく使われる。カナメモチやベニカナメモチに比べて葉が大きく、枝の茂り方はやや粗いが耐病性に優れる。花期は5月。カナメモチとよく似ているが、カナメモチの葉柄には鋸歯の痕跡(茶色の点に見える)が残るが、レッドロビンには無いことで区別できる。 若葉は赤い。
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