カナダ文化の象徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/30 07:10 UTC 版)
「ティムホートンズ」の記事における「カナダ文化の象徴」の解説
ドーナツ店は多くのカナダ人の日常生活において重要な位置を占めており、そのリードチェーンであるティムホートンズ自体が、カナダ人のアイデンティティを象徴する存在になりつつあるといわれる。日常におけるドーナツ店、とりわけティムホートンズの重要性の例としては、次のものが挙げられる。 辞書の『カナダオックスフォード辞典(英語版)』において「double double」という語句が登載された。この語句の意味は、コーヒーを注文する時によく使われる「クリーム2つに砂糖2つ」ということであるが、カナダにおける俗語となっている。もっとも、この語句はティムを初めとするドーナツ店の登場よりも前に使われていたとの説もある。 2004年にカナダ造幣局は新たな25セント硬貨を発行した。これは、世界初の彩色された流通用硬貨で、リメンブランス・デー(Remembrance Day、戦没者記念日)にちなんで、赤と黒のポピーの花が描かれている。ところで、この硬貨の3分の1(3000万ドル)を流通させるに当たっては、ティムホートンズが選ばれたといわれる(残りは金融機関及び戦没者団体 (Royal Canadian Legion) に配分された。) 映画『ウェインズ・ワールド』において登場人物が「スタン・ミキタズ」なるドーナツ店でたむろするシーンがあるが、この名称はカナダ人の内輪うけ狙いのジョークである(ちなみに主演のマイク・マイヤーズはカナダ出身である)。すなわち、ミキタはNHLに在籍した往年の名選手の名前であり、ホッケー選手であった創業者ティム・ホートンの名を暗示するものなのである。 1999年にトロントのヨーク大学で歴史を学んでいたスティーブ・ペンフォルド (Steve Penfold) は、ティム・ホートンズの社会学的な仮説に関する論考を書いたが、これにより社会学分野で1999年度のイグノーベル賞を受賞した。
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