カナダ海軍へ貸与
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/12/08 09:28 UTC 版)
「ウォリアー (空母)」の記事における「カナダ海軍へ貸与」の解説
完成した時にはすでに第二次世界大戦は終わっていたため、1946年3月14日"HMS ウォリアー"はカナダ海軍へ貸与され、"HMCS ウォリアー"となった。しかしここで問題が持ち上がった。 もともとイギリス海軍は第二次世界大戦中、この空母をインド洋海域に派遣するつもりだった。そのため建造時間を短縮しようと、インド洋の温暖な気候では不要と思われる暖房装置のいくつかを省略して完成した。しかし、暖房装置なしの艦はカナダ東岸の極寒の北大西洋では使い物にならず、最初の冬は寒さと氷を避けて西海岸に避難する羽目になる始末で、カナダ海軍はこの艦を運用不適と見なした。 カナダ海軍とイギリス海軍は協議の結果、後付でこの艦に暖房装置を付加するよりは、より適切な設備を備えた航空母艦であるマグニフィセントと交代する方がより効率的であると結論づけた。そしてマグニフィセントと入れ替わりにウォリアーは1948年3月23日にイギリスに返却された。
※この「カナダ海軍へ貸与」の解説は、「ウォリアー (空母)」の解説の一部です。
「カナダ海軍へ貸与」を含む「ウォリアー (空母)」の記事については、「ウォリアー (空母)」の概要を参照ください。
- カナダ海軍へ貸与のページへのリンク