エール交換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 09:32 UTC 版)
以下、主に野球競技の応援で行われるエール交換について詳述する。 一般にスポーツは相手よりも多くの得点を奪ったり、相手を倒したりすることを目的とすることから、ファンが相手をたたえることは自然的な行為としてはまれであるが、スポーツマンシップにより自チーム及びその選手と同じだけの健闘を祈り、また、健闘を称えるために試合前後に応援団により行われるのがエール交換である。 大学野球や社会人野球では、一般に試合前の応援団の行動は次のように行われる。 応援団挨拶 校歌(応援歌、社歌)斉唱 自チームへのエール 相手チームへのエール(先攻チームが後攻チームに対して行い、続いて後攻チームが先攻チームに対して行うのが一般的だが、リーグ等によっては、一塁(三塁)側が先に行うことが暗黙の了解とされている場合がある) また、試合後の応援団の行動は次のように行われる。 校歌(応援歌、社歌)斉唱 自チームへのエール 相手チームへのエール(この場合、勝者から敗者への応援が最初に行われ、次に敗者から勝者への応援が行われる) 一般にエールは「フレー、フレー、○○」の繰り返しで行われる。社会人野球では一般に「○○」の部分は相手社名が入るが、都市対抗野球及びその予選は都市名が入る。 高校野球では前述の形式で行うのは東京六大学系列校など一部の学校に限られており、多くの学校は試合前ではなく1回の攻撃時に校歌斉唱及びエール交換を行う。ただし近年では正規の応援団を持つ学校が減少し、控えの野球部員などが応援を仕切るケースが増えたこともあり、地域や学校によってエール交換のスタイルは多様化している。甲子園の初戦で校歌が流される2回攻撃時、あるいは5回終了時のグラウンド整備の間に行ったり、エール交換自体を全く行わない学校もある。エールの順番に関しても相手チーム→自チームの順で行う学校も存在する。 試合後エール交換を行う場合も敗者の校歌は斉唱されないことが多く、甲子園大会では応援団の入れ替えが優先されるため、試合後のエール交換は原則として行われない。
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