エールリヒの「特効薬」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 07:10 UTC 版)
「魔法の弾丸」の記事における「エールリヒの「特効薬」」の解説
その後、射手の思い通りに、意図した標的に当たる弾丸という意味から、ドイツの細菌学者パウル・エールリヒが、副作用なしに病原体のみに薬効が及ぶ特効薬、といった意味合いで、20世紀初頭から魔法の弾丸(ドイツ語: Zauberkugel)を用い、化学療法の概念として医学、薬学などの分野でこの意味が広く定着していった。例えば、抗生物質は、魔法の弾丸のコンセプトを実現した例と見ることができる。 この意味での英語の表現としての魔法の弾丸(英語: magic bullet)は、1930年代にサルファ剤の開発が進み、第二次世界大戦などの戦場で負傷者の救命に活用されたことを契機として普及が進んだ。1940年には、エールリヒの実話を基にした伝記的映画が米国で制作され、一定の成功を収めてアカデミー賞にもノミネートされたが、その原題は『Dr. Ehrlich's Magic Bullet』(「エールリヒ博士の魔法の弾丸/特効薬」の意)であった(邦題は『偉人エーリッヒ博士』)。
※この「エールリヒの「特効薬」」の解説は、「魔法の弾丸」の解説の一部です。
「エールリヒの「特効薬」」を含む「魔法の弾丸」の記事については、「魔法の弾丸」の概要を参照ください。
- エールリヒの「特効薬」のページへのリンク