エディプスの恋人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/27 09:14 UTC 版)
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著者 | 筒井康隆 | |
発行日 | 1977年10月(単行本) | |
発行元 | 新潮社 | |
ジャンル | サイエンス・フィクション | |
国 |
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言語 | 日本語 | |
形態 | 上製本 | |
ページ数 | 286(文庫) | |
前作 | 七瀬ふたたび | |
コード | ISBN 978-4101171135(文庫) | |
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『エディプスの恋人』(エディプスのこいびと)は、筒井康隆のSF小説。『週刊読売』の1977年1月1日号から6月4日号にかけて全22回を連載した。連載時の挿絵は真鍋博。
『家族八景』、『七瀬ふたたび』をあわせて「七瀬シリーズ」「七瀬三部作」と呼ばれる。
概要
1977年に新潮社から刊行された。その後文庫本化され、増刷されている(後述)。
主人公の七瀬は人の心を読めてしまう精神感応能力者(テレパス)である。この作品では名門私立高校の事務職員という設定である。
七瀬が受け取る他人の思考の様子を、普通の文章だけではなく、文字色・表記の工夫やページ一面に文字をレイアウトするなど、視覚に訴える記述がされている。
あらすじ
「彼」の意識の存在に気づいた七瀬。ある日グランドでボールが割れた。それが異常の始まりだった。強い「意志」の力によって守られた「彼」の本当の正体と何故「彼」が七瀬の意識に影響を与えているのかを探ろうとする。そして…「彼女」の存在を知ることとなる。
単行本
- 全て新潮社刊
- 新潮文庫 改版、1981年9月。ISBN 978-4101171135
- 1977年10月。ASIN B000J8UP5I
- 1977年1月。ISBN 978-4103145066
関連項目
外部リンク
エディプスの恋人
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手部市の私立手部高校に教務課職員として働いており、4月から勤め始めて半年になる。23歳。テレパシー能力は健在。ここでも学校一の美人として評判だが、背が高いため「半鐘泥棒」というニックネームもついている。喫煙者である描写がある。前作で死亡したかに思われた件については当初何の説明もなされていなかったが、家政婦として働いていた18歳から19歳の頃の記憶は保持している。周囲で不思議な事件が続発する2年生の生徒・香川智広のことを調べているうちに、彼自身とも知り合うようになる。そしてかつては智広の母親・珠子であった宇宙意志により、七瀬は智広と恋に落ちる。処女喪失の瞬間、宇宙意志と交代した七瀬が宇宙に君臨した。実は前作で死亡しており、本作の彼女は、智広の母親である宇宙意志により、息子の伴侶として選ばれ復活させられた存在であった。
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