エッゲンベルク‐じょう〔‐ジヤウ〕【エッゲンベルク城】
エッゲンベルク城
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「グラーツの市街-歴史地区とエッゲンベルク城」の記事における「エッゲンベルク城」の解説
エッゲンベルク城はグラーツ市街の歴史地区からは約3 km 西方にあり、世界遺産登録面積は 19.124012 ha(緩衝地帯 66.141751 ha)である。 現存するエッゲンベルク城は、17世紀のエッゲンベルク家当主で帝国の内務長官を務めたハンス・ウルリヒ・フォン・エッゲンベルクの時に建てられた。手がけたのはイタリア人建築家のピエトロ・デ・ポミスで、ルネサンス様式からゴシック様式への移行期、すなわちマニエリスム様式の城である。この城館は1625年から1635年に建てられた。18世紀にエッゲンベルク家が断絶した後に城を手に入れたヘルバーシュタイン伯爵の時代に、ルネサンス様式だった庭園ともども、城館はロココ様式の改築が施された。 この城は宇宙的発想が投影されているとされ、4本の塔は四大元素を表す。また、窓の総数365は1年間の日数を、3階の連続する広間の数24は1日の時間を、その広間の窓の数52は1年の週(または日曜日)の数を示す。なお、24の広間はバロック様式の装飾が施されている。同じ階には中国風や日本風の東洋趣味の部屋があり、日本の間の装飾画は、希少な桃山文化期の大坂を描いた屏風絵であることが確認されている。 エッゲンベルク城を訪れる観光客は世界遺産登録直前時点で年間30万人にのぼった。 ファサード 城内 中庭 庭園
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