エセックス郡東部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/10 10:07 UTC 版)
「エセックス郡 (ニュージャージー州)」の記事における「エセックス郡東部」の解説
東部は人口が多く、高層ビルが建ち並び、貧困者が多く、また犯罪率も高い。一般的には安定し、多民族で、中流階級という多様な構成である。例えば、ニューアーク市の北部と西部はベイルズバーグやフォレストヒルのように整然とした郊外地である。東部はブラジル系やポルトガル系の多いアイアンバウンドである。イーストオレンジ市には大邸宅が並ぶプレジデンシャルエステイツがある。ベルビルとブルームフィールドは昔からのイタリア系の町であり、現在でもイタリア系の中核ではあるが、近年はラテンアメリカやアジアからの移民が増えている。エポダンクに拠れば、2009年時点でナットリーの人口の36%はイタリア系である。 21世紀への変わり目から、この地域では既存住宅の再建や改修が進んできた。2000年代、ニューアーク市は建築許可数で州内最多だった。その要因として、市全体で住宅開発を奨励したこと、地元経済の改善、マンハッタンに近い所での低価格住宅に対する需要増が挙げられる。ニューアーク市はアメリカ合衆国北東部でも最大級に成長速度が高い都市となってきた。収入の中央値が上がり、貧困率が下がってきたことも報告されている。1970年代から1980年代初期まで頻発した暴動の後、荒廃と放棄からの再生となっている。 東部の犯罪率は、昔から州内でも国内でも高い方だったが、近年は東隣のニューヨーク市の状況を反映してかなり改善されてきた。2006年までの10年間でニューアーク市の犯罪件数は60%減少し、40年前のレベルになった。隣接するイーストオレンジ市では、2005年から2007年の3年間で50%減少した。ニューアーク市やイーストオレンジ市での殺人犯罪率は減少したが、ニューアーク市、アービントン、イーストオレンジ市、オレンジでの殺人犯罪率は依然として高い。2008年、ニューアーク市での殺人件数は67件であり、2007年の105件からは減少し、1981年に記録した過去最多の161件からは半分以下になった。
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