ウ300形とは? わかりやすく解説

ウ300形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 18:36 UTC 版)

国鉄ウ300形貨車」の記事における「ウ300形」の解説

形式は、国鉄1950年昭和25年)度に国鉄新小岩工場50両(ウ300 - ウ349)を、当時余剰となっていたトキ900無蓋車部品一部流用し改造名義製作した。ただし実際製造所は、新小岩工場かかえていた仕事量の関係上、汽車製造東京支店25両、川崎車輛25両がそれぞれ外注された。落成1951年昭和26年3月であった1951年度には新小岩工場50両(ウ350 - ウ399)を新規製作し、ウ300形は合計100両(ウ300 - ウ399)が登場した同年度製作分は、書類上は新規製作であるが、こちらも改造車思われる当初は、全車常備駅が定められている専属貨車であったが、後に共通運用とされた車も存在した日本初12t積み二軸豚積車であり、10t積みであった前級のウ200形より荷重増大されたが、積載可能な頭数40 - 50程度でほとんど変わらなかった。 車体木板の横張りで、側面妻面開放式の窓が設けられ積荷家畜逃げ出すのを防ぐため、鋼棒製のが2本入っている。製造当初資材不足もあって、冬季に窓を塞ぐ戸が設けられておらず、側引戸妻板中央部にも窓があるなど、開放的な構造であったが、後に蝶番支持鋼製戸が各窓に設置されるとともに妻板中央と側引戸の窓は廃止された。また、幅1,500mmの側引戸豚の排泄物によるつまりを防ぐため、吊戸であった荷室は、豚積車基本様式則り内部鋼製設けた2階建て構造で、腐食防止のためアスファルト塗布されていた。床面には中央向かって傾斜つけられており、その先には排水口設けられていた。天井は、輻射熱遮断するため、フェルトと板の2重張りとされた。また、車体一端には、積荷の豚への給餌給水を行うための付添人室が設けられており、側面に窓と開き戸が1個ずつ設けられた。付添人室内座席下には水タンク設置されており、付添人室の屋根上にはガーランド通風器が1個設けられている。 荷室寸法は、長さ5,925mm、幅2,320mm、高さ2,180mm、床面積は13.7m2(同寸)である。全長は8,200mm、全幅は2,676mm、全高は3,775mm、軸距は4,200mm、自重は11.5tである。 本形式軸ばね支持装置は(一段リンク式で、最高運速度は65km/h、車軸12t長軸である。

※この「ウ300形」の解説は、「国鉄ウ300形貨車」の解説の一部です。
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