ウォッカの製法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 12:33 UTC 版)
ロシアウォッカの標準的な製法は以下のようになる。添加物とろ過工程の回数や順序は製品によって変わる。 蒸留 エチルアルコールの製造は国家が管理する蒸留所で行われる。まず、小麦またはライ麦を煮てフィルターにかけ、イーストを加えて醪を作り、連続式蒸留器にかける。そこから得られる96パーセントの精留エチルアルコールがロシアウォッカの元となる。エチルアルコールは国家規格により上から、リュクス、エクストラ、上精製の3つの等級に分けられる。等級の違いはフーゼル油濃度と蒸留回数によるが、必ずしも高級ウォッカにリュクスが使われるとは限らない。 加水 各メーカーは蒸留所からエチルアルコールを買い付け、アルコール度数が40度になるように水を使って薄める。使われる水は天然水や精製水など、様々である。 添加物 ウォッカにほのかな甘味を与えるために蜂蜜や果糖などの糖分を加える。また、微妙な風味の違いを与えるためになんらかの隠し味を加える。フレーバーウォッカの場合、色や香り、薬草などを加える。 ろ過 ウォッカ製造の最も重要なプロセスとされる。伝統的で標準的な方法として白樺活性炭を使ってろ過するが、新品の木炭と回収木炭の使い分けや、木炭以外のろ材やろ過の回数など各社にノウハウがある。 仕上げ 仕上げのフィルターを通したのちにボトリングし、出荷される。
※この「ウォッカの製法」の解説は、「ウォッカ」の解説の一部です。
「ウォッカの製法」を含む「ウォッカ」の記事については、「ウォッカ」の概要を参照ください。
- ウォッカの製法のページへのリンク