イージスBMD 3.0シリーズ(ブロック2004)
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「イージスシステム」の記事における「イージスBMD 3.0シリーズ(ブロック2004)」の解説
まず2004年9月、交戦機能を省いて、弾道ミサイルの捜索・追尾のみを行うLRS&T(Long range surveillance & track)機能だけを実装したBMD 3.0Eが先行配備されたのち、2005年春より、SM-3ブロックI弾道弾迎撃ミサイルによる交戦に対応したBMD 3.0が実用化された。ただしこちらも、あくまで予備的な交戦機能(Preliminary Engagement Capability)と位置付けられている。
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イージスBMD 3.0シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 05:36 UTC 版)
「イージス弾道ミサイル防衛システム」の記事における「イージスBMD 3.0シリーズ」の解説
第一段階としてのイージスBMD 3.0シリーズでは、短距離弾道ミサイル(short-range ballistic missile, SRBM)および準中距離弾道ミサイル(medium-range ballistic missile, MRBM)への迎撃能力が整備された。 2004年9月、交戦機能を省いて、遠距離の捜索と追跡(Long range surveillance & track)機能だけを実装したバージョンとしてBMD 3.0Eが先行して実用化された。これにより、コンピュータ・プログラムの改良によって、レーダー・エネルギーを集中させて弾道ミサイルを追尾することができるようになったほか、IBS(Integrated Broadcast Service、統合同軸報送信サービス)に接続するための端末装置であるJTT(Joint Tactical Terminal)が搭載された。 2005年春、SM-3ブロックIによる交戦機能を追加したBMD 3.0が実用化された。この時点では、BMD 3.0を搭載したのはいずれもタイコンデロガ級であり、アーレイ・バーク級の改修内容は、BMD 3.0Eによる捜索・追跡機能に限られた。 2006年8月、SM-3ブロックIAの運用に対応したBMD 3.6が承認・実用化された。BMD 3.0はあくまで予備的な交戦機能(Preliminary Engagement Capability)しか備えていなかったのに対し、BMD 3.6は実戦的な交戦機能(Operational Engagement Capability)を備えたものと位置付けられている。スタンダードSM-3の精密な射撃のため、発射直前まで精確なGPSデータを算出するシステム(VGI)が導入されており、膨大な情報を処理するため、C&Dに補助コンピュータが追加されているほか、Mk.41発射機も、SM-3発射時の圧力に耐えられるように強化されるとともに、データ転送用の光ファイバー回線も追加された。これにより、発射時の座標は、個々のミサイル・セルの単位で直前まで正確に計算され、入力される。BMD3.6はタイコンデロガ級とアーレイ・バーク級の両方に搭載されていったほか、日本のこんごう型でも搭載された。 サブバージョンとしてのBMD 3.6.1では初期的なLOR(Launch on Remote)が導入された。これは自艦の前方に展開した他のセンサーからの情報に基づいてSM-3を発射、自艦のレーダーで目標を捉えた時点で最終誘導に入って迎撃するものである。
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