イーシャー子爵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/02 15:03 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動イーシャー子爵(英:Viscount Esher)は、英国の子爵、貴族。連合王国貴族爵位。
歴史
控訴院裁判官を務めた法曹家ウィリアム・ブレットは、1885年にサリー州イーシャーにおけるイーシャー男爵(Baron Esher, of Esher in the County of Surrey)の叙爵を受けた。[1]ついで、彼が控訴院記録長官を退任した1897年にサリー州イーシャーにおけるイーシャー子爵(Viscount Esher, of Esher in the County of Surrey)に叙された。[2]
2代子爵は自由党の政治家として活動した。政界引退ののちは歴史家として活躍し、エドワード7世やキッチナー卿に関する著作を残した。また彼は儀式典礼に明るかったため、エドワード7世即位にあたっては、戴冠式の準備に関わったほか、ウィンザー城主代理に任じられている。[3]
3代子爵はナショナルトラスト協会の会長職を務めている。[4]
4代子爵は建築家として知られ、アーバンデザイナーとしても活躍した。[5]
その後は彼の息子であるクリストファーが5代子爵を相続して、現在に至っている。
一族の邸宅は、オックスフォードシャー州ニューウィントン近郊のビューフォレスト・ハウス(Beauforest House)。
現当主の保有爵位
現当主である第5代イーシャー子爵クリストファー・ライオネル・バライオル・ブレットは以下の爵位を保有している。[6]
- サリー州イーシャーにおけるイーシャー子爵(Viscount Esher, of Esher in the County of Surrey)
(1897年11月11日の勅許状による連合王国貴族爵位) - サリー州イーシャーにおけるイーシャー男爵(Baron Esher, of Esher in the County of Surrey)
(1885年7月24日の勅許状による連合王国貴族爵位)
イーシャー子爵 (1897)
- 初代イーシャー子爵ウィリアム・バライオル・ブレット(1815–1899)
- 第2代イーシャー子爵レジナルド・バライオル・ブレット (1852–1930)
- 第3代イーシャー子爵オリヴァー・シルベイン・バライオル・ブレット(1881–1963)
- 第4代イーシャー子爵ライオネル・ゴードン・バライオル・ブレット(1913–2004)
- 第5代イーシャー子爵クリストファー・ライオネル・バライオル・ブレット(1936-)
法定推定相続人は現当主の息子であるマシュー・クリストファー・アンソニー・ブレット (1963-)。
脚注
- ^ "No. 25493". The London Gazette. 1 December 1885. p. 6673.
- ^ "No. 26910". The London Gazette. 12 November 1897. p. 6227.
- ^ 君塚(2012) p.92
- ^ "Viscount Esher". The Times. 9 October 1963.
- ^ "Lionel Gordon Baliol Brett, 4th Viscount Esher - Person - National Portrait Gallery". www.npg.org.uk. Retrieved 23 November 2017.
- ^ http://www.cracroftspeerage.co.uk/online/content/esher1897.htm
参考文献
- 君塚直隆『ベル・エポックの国際政治 エドワード七世と古典外交の時代』中央公論新社、2012年(平成24年)。ISBN 978-4120044298。
イーシャー子爵 (1897)
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「イーシャー子爵」の記事における「イーシャー子爵 (1897)」の解説
初代イーシャー子爵ウィリアム・バライオル・ブレット(1815–1899) 第2代イーシャー子爵レジナルド・バライオル・ブレット (1852–1930) 第3代イーシャー子爵オリヴァー・シルベイン・バライオル・ブレット(1881–1963) 第4代イーシャー子爵ライオネル・ゴードン・バライオル・ブレット(1913–2004) 第5代イーシャー子爵クリストファー・ライオネル・バライオル・ブレット(1936-) 法定推定相続人は現当主の息子であるマシュー・クリストファー・アンソニー・ブレット (1963-)。
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