インドネシアでの流行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/24 04:42 UTC 版)
「デング熱の流行」の記事における「インドネシアでの流行」の解説
デング熱はインドネシアの風土病の一つと位置づけられている。1960年代から各地で流行が散発し、2000年以降報告数が増えている。 最初の感染例は1968年で58人の感染者数中24人の死者と致死率が高かった。その後インドネシア保健省では、ジャワ島とスマトラ島の全域とバリ島などで、大規模なデング熱の流行があり、14000人以上が感染、約260人が死亡したと発表された。インドネシアでは初回感染で重症化するケースが散見される。ジャカルタの在留邦人からも毎年発症者が出ており、バリ島やロンボック島からシンガポールへ緊急移送された邦人の重症化事例も複数ある。特に雨季には毎年多くの人が感染・発症し、病院のベッドが足らず、廊下にストレッチャーを置いて患者を収容する映像がテレビニュースで見られるほどの流行がみられる。 2011年6月15日、ジャカルタにてASEANデングデーを開催、ASEANとWHOを呼んでデング熱対策を地域で協力して進めていくことを呼びかけた。 なおデング熱にかかった際の水分補給としてポカリスエットを使っていた顧客がおり、大塚製薬が病院を回って医師や看護師にポカリスエットの特徴と効果を地道に説明し、患者に配る活動を進めた結果、病院が勧める飲料として定着したという説がある。 同国では薬局にパナドールやパラセタモールなどアセトアミノフェンを利用した解熱剤が流通しており、症状を抑える療法として有効である。また蚊の忌避材(主にクリーム、スプレー)が流通しているので外出時、旅行時に塗ることで対策したい
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