アンテナの新設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/18 01:03 UTC 版)
1964年(昭和39年)9月1日、在日米軍は柏通信所でアンテナ改善のための工事を開始し、さらに翌1965年(昭和40年)1月20日、関東基地司令部は東京防衛施設局に対して同月29日から新たな工事を開始する計画を通知した。その結果、従来のマイクロウェーブ塔(約60m)に隣接して新たなマイクロウェーブ塔(約100m)が新設されたほか、国防通信局によって複数の単側波帯(SSB)送信機が設置され、地下送信線で接続された回転式対数周期アンテナ(4基)、無指向性アンテナ(8基)などが新設された。このような施設拡充の動きに伴って使用条件が変更されたため、施設・区域内の私有地買収が本格化した。 また、1966年(昭和41年)には柏通信所を「電波障害制限地域」に指定して施設周辺の建築や機械の運転を制限するよう在日米軍が要請した。これについては、当時造成が進んでいた十余二工業団地における工場の操業に支障をきたすおそれがあることから、1968年(昭和43年)に国会へ反対の陳情が出されていたが、電波法や電波法の特例法の改正が必要なうえ、技術的に問題があったため、施設・区域外の周辺地域における既存の建物や施設に対する制限は実質的に見送られる形となった。
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