アンテナの測定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/11 01:08 UTC 版)
「アンテナ・アナライザ」の記事における「アンテナの測定」の解説
目的の周波数でアンテナが最良の利得を得るようにするための値を測定できる。SWR、複素インピーダンス、共振周波数、周波数帯幅などである。 インピーダンスを測定し、アンテナがリアクタンス分を持っていれば、それを打ち消すようなリアクタンスを持つコイルやコンデンサを接続し、そこに給電することで純抵抗のみを持つようにでき、アンテナからの電波の輻射を最大にすることができる。 SWR が悪い値を示したら、アンテナのインピーダンスと給電線 (アンテナ・アナライザ) のインピーダンスとが異なっている (不整合である) ことを示す。アンテナのインピーダンスと給電線のインピーダンスとの両方が分かれば、インピーダンス変換を行うのに、どのようなインピーダンス比のトランスを使用すれば整合が取れるかを調べることができる。 共振周波数は、アンテナが最も良く働く周波数である。送受信する頻度が最も高い周波数にアンテナの共振周波数を調整すると効率的である。 周波数帯幅は、共振周波数を中心に、どれくらい周波数がずれてもアンテナとして使用できるかを示す値である。送受信する周波数がただ 1 つではなく、例えば 50 MHz~54 MHz の任意の周波数である場合、アンテナがこの周波数帯全部で実用になるのか、それより狭い周波数帯幅でしか使用できないのかが分かる。アンテナは、共振周波数からずれるにしたがって SWR が悪化し、整合しなくなる。SWR が高い状態で無理に使用すると、送受信の利得が下がるだけでなく、送信時に送信機の終段管 (真空管またはトランジスタ) が痛んだり壊れたりする場合がある。
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