アメリカ艦隊の北上
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/03 07:11 UTC 版)
「スカベンジャー作戦」の記事における「アメリカ艦隊の北上」の解説
パラオ方面でのスナップショット作戦を終えた第58任務部隊は、7月29日に洋上給油を受けた後にマリアナ諸島沖へ戻った。続けてスカベンジャー作戦に向かう第58.1任務群と第58.3任務群は、8月1日からサイパン沖で弾薬補給を受けようとしたが、悪天候のため作業は失敗し、各種航空爆弾・信管が不足したまま出撃しなければならなかった。8月2日午後、給油だけを済ませた2個の任務群は、小笠原諸島を目指して出発した。 日本海軍は、8月2日、通信解析により有力なアメリカ艦隊が行動中であると察知し、小笠原方面での警戒を強めた。 日本船団(旗艦松)は、8月1日父島着、8月2日に硫黄島着と無事に輸送を終え、帰途に就いていた。瑞鳳以下の間接護衛隊は8月3日に瀬戸内海へ帰投した。船団本隊は父島で再編成され、第4804船団(輸送船5隻・護衛艦5隻)と改名して8月4日朝に父島を出港することになった。輸送船は陸軍徴用船が昌元丸(石原汽船:4739総トン)と利根川丸(松岡汽船:4997総トン)の2隻で、残る延寿丸(岡田商船:5374総トン)、龍江丸(大連汽船:5626総トン)および第七雲海丸(中村汽船:2182総トン)が海軍徴用の特設運送船。護衛艦艇は、駆逐艦松(旗艦)、同旗風、第4号海防艦、第12号海防艦および第51号駆潜艇。ただし、駒宮(1984年)は第52号駆潜艇も挙げている。第4804船団という呼称は横須賀鎮守府担当地区の船団に用いられていた命名規則に基づく命名で、千の位の4は横須賀・トラック島間で運航される上り船団を、下3桁の804は8月4日出航を意味する。
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