アメリカ合衆国とロシアの宇宙計画での利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 06:59 UTC 版)
「スペースペン」の記事における「アメリカ合衆国とロシアの宇宙計画での利用」の解説
ボールペンは無重力では使用できないという事実に直面したアメリカ航空宇宙局(NASA)は、多額の費用を費やして宇宙飛行環境でも耐えられるペンを開発したのに対し、ソビエト連邦は鉛筆を使ったという都市伝説がある。 ロシアの宇宙飛行士は、1969年にスペースペンを採用して、今後の全てのミッションのために100ユニットを購入するまで、鉛筆や、グリースペンシルとプラスチック製の板を用いていた。NASAでも、かつて鉛筆を用いていた(例えば、1965年のシャープペンシルの発注)が、折れた鉛筆の先や炭素の塵が電子機器に与える潜在的な危険や鉛筆に使われる木材の可燃性等の危惧から、より良い解決策を必要としていた。NASAはポール・フィッシャーに開発を依頼した訳ではなく、またフィッシャーがその開発に政府の融資を受けていたということもない。フィッシャーは独自にこのペンを開発し、1965年、NASAに試すように持ちかけた。広範な試験の後、NASAは、将来のアポロ計画にこのペンを採用することを決定した。1967年には、NASAは1本当たり6ドルで400本のペンを購入したと報じられている。 2008年、ユージン・サーナンがアポロ17号で使ったスペースペンがHeritage Auctionsに出品され、2万3,900ドルで落札された。
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