アメリカ・イギリスでの批評
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 02:22 UTC 版)
「紅き大魚の伝説」の記事における「アメリカ・イギリスでの批評」の解説
アメリカの映画批評集積サイトRotten Tomatoesは、30件もの批評家のレビューを基に、本作の満足度を90%、平均点7.2/10と高い評価を与えている。同サイトでは批評全体の総括として「美しく描かれたアニメーションのスタイルが一体となって、懐の深い、驚くほど複雑で教えに満ちた魚の物語を、見事完璧な作品に仕上げている」としている。Metacriticでは10件のレビューを基に平均値72点という評価を下した。 ハリウッド・リポーターのシェリー・リンデンは、「中国のおとぎ話や斬新なファンタジー、成長もののアドヴェンチャー、そして切ないラブストーリーがダイナミックに融合した、大人に贈る感涙必至の寓話」と本作を紹介し、「遊び心に満ちていながら、多くのアニメ映画で見受けられるような、あまりにもくどいおふざけには頼っていない」と評した。CNETのリチャード・トレンホルムは、「(本作の)幻想的な夢の世界は、CGと伝統的な画風のアニメーションとの組み合わせで美しく表現されている。魂のこもったキャラクターと豊かな色彩で描かれた広大な場景はこの物語を生き生きとしたものにしている」と評した。ヴァラエティのピーター・デブルージは本作を「出来る限り魅力的に仕上げられた、ほとんど理解不能な寓話」とし、「梁旋と張春が生み出した唖然とするほどお粗末な物語は、論理的に考えて、観客を眠気に打ち勝たせるには力不足だ」と評した。ガーディアンのキャス・クラークは、アニメーションに関しては「スタジオジブリとほぼ同じくらいに豪華」としながらも、ストーリーについては冗長的でまとまりがなく、プロットやロジックが無視されていると指摘しており、「私にとってこの映画はあまりにも風変わりすぎていて、感動するには値しない。(中略)目を見張るほどの華麗な映像と独特なキャラクターが織りなすさまは魅力的である反面、胸に迫るほどの深みはない。そして、『この作品はいったい何を伝えようとしているのか』という疑問は決して頭から離れないだろう」と評した。
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